目にまつ毛が入ってしまったので、

洗面所で鏡を見ながら取りました。

 

それですぐにまつ毛が取れたのはいいんだけど。

 

鏡に顔を近づけて、ドアップで自分を見たことで、

我が髪の王国に、白い侵入者がまじっているのを発見Σ( ̄□ ̄|||)

 

もしやと思って、詳しく見てみたら、

他にも数本、髪の王国の内部に、白い異邦人が根付いとった。

 

おのれ曲者!

悪即斬!


眉毛用の小っちゃいハサミで、

白い異邦人の根元をカットしてやりました。

 

我が髪の王国はブラック100%であるべきだと、

私の律法に書いてあるからね。

白い異邦人の定住は認めない!(`・ω・´)

 

 

しかし、白い異邦人だけを狙ってカットしたつもりが、

誤って無実の黒民まで2、3本斬首してしまいました……

 

なんてこったい。

髪の国を乱す異邦人を排除したかっただけなのに。

罪なき黒民を犠牲にしてしまうとは。

 

イエスの毒麦のたとえ話を思い出しました。

 

マタイ13章、天の国のたとえ7連発中の2発目。

イエスはこんな風に語っている。

 

 天の国は次のようにたとえられる。

 ある人が良い種を畑に蒔いた。
 人々が眠っている間に、敵が来て、

 麦の中に毒麦を蒔いて行った。

 

 芽が出て、実ってみると、毒麦も現れた。
 僕たちが主人のところに来て言った。

 『だんなさま、畑には良い種をお蒔きになったではありませんか。

 どこから毒麦が入ったのでしょう。』

 

 主人は、『敵の仕業だ』と言った。

 

 そこで、僕たちが、

 『では、行って抜き集めておきましょうか』と言うと、

 

 主人は言った。

 『いや、毒麦を集めるとき、

 麦まで一緒に抜くかもしれない。
 刈り入れまで、両方とも育つままにしておきなさい。

 刈り入れの時、

 「まず毒麦を集め、焼くために束にし、

 麦の方は集めて倉に入れなさい」と、

 刈り取る者に言いつけよう。』

 

 ――新約聖書 『マタイによる福音書』 13章24-30節

 

 

どうして神様は、この世の悪をいつまでも放置しておられるのか。

悪人、悪政、悪制、悪疫……

どうしてさっさと排除してくれないのか。

 

その解の一つとして、

「悪を除くことで、良いものまで損ねてしまうリスクがあるから」

というわけですね。

 

私たち人間は、局所的なことしかわからない。

どんなに大局的、客観的に考える努力をしてもです。

 

何がどう影響しあっているか、

この世とあの世を縦横無尽に見渡して、

正しい全体像を把握できるのは神様だけです。

 

目先の毒麦を排除すると、別の所のバランスが崩れて、

全体的にはマイナスになるリスクもある……

 

私は毒麦のたとえ話を、頭では理解していましたが、

あまり実感できてはいませんでした。

 

しかし今回の私の失敗……

髪の王国から白い異邦人だけを排除するつもりが、

良い黒民まで犠牲にしてしまったのがけっこうショックで。

 

この世の毒麦を放置している神様のお気持ちが、

以前よりはリアルにわかった気がしました。

 

神様だって、毒麦を喜んで受けいれてるわけではなく。

あるいは毒麦のおかげで害虫が寄りつかなくなるとか、

そういうメリットも見据えているのかもしれないし。

 

毒麦を排除するために、周辺の良麦を死なせてしまうよりは、

毒麦の害を受けながらでも、

良麦の命を損ねないことの方が大事なんですね。

 

人間の価値観だと、大多数の幸福のために毒麦を排除する。

毒麦排除のプロセスで、

多少の犠牲者が出るのはやむをえないという、

数の論理が正しいように思えます。

 

テロリスト討伐の際に、

民間人犠牲者が出るのは、その典型でしょう。

テロリストを放置するわけにもいかないし、

万人平等は無理だし、

万人が納得いく方策なんてのもない……

 

今のコロナ対策を見てもわかりますよね。

経済活動を制限してもしなくても、

それぞれの利害関係者は猛反発する。

必ずどこかの誰かにしわ寄せがいく。

 

何をやってもやらなくても、

必ず誰かにしわ寄せがいってしまうなら、

その人数を最小におさえられる選択がベターだろうと思える。

そしてしわ寄せがいってしまった人を、

しっかり支えられる仕組みを考えればいいのかなって。

 

私に思いつくのは、この程度までですね。

 

でも神様は、もっとぜんぜん違う判断基準と、

御計画をお持ちだと思います。

 

毒麦を反射的に排除するのではなく、

まず神様の御心をお尋ねする習慣をもてますように。

 

神様の御心をたしかめぬまま、

髪の国の白い異邦人を悪即斬してしまったのは、

私の判断ミスでした。

 

イエス様は言います。

 

 いや、毒麦を集めるとき、

 麦まで一緒に抜くかもしれない。
 刈り入れまで、両方とも育つままにしておきなさい。

 

アーメン、アーメン。

 

今後は、異邦人の根元を切ろうとしないで、

ある程度伸びたところを、確実に仕留めたいと思います。

まだ数本レベルですから。

 

これから10年、20年生きるのであれば、

いずれ白い異邦人が一大勢力になるのは確実です。

そうなったら髪の王国の多様性を受けいれなきゃしゃーないですね。

 

今はまだ、白い異邦人の定住は許可できませんがね(`・ω・´)ヤダ

 

しかしインシャーアッラー、

私のこだわりではなく、神の御心がなりますように。

 

神様が受けいれたいと望んでおられることを、

私たちも受けいれることができますように。

 

 

 あなたの頭にかけて誓ってはならない。

 髪の毛一本すら、

 あなたは白くも黒くもできないからである。

 

 ――新約聖書 『マタイによる福音書』 5章36節

 

 

 

 

※ 記事中の聖句引用元/日本聖書協会『新共同訳聖書』
 
※ イエスキリストの純粋な福音を知りたい人には、
 『キリスト教放送局 FEBC』をお勧めします。
 

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