笑顔の為に・・・・・。 | つまづいても 犬たちとのエブリデイ

つまづいても 犬たちとのエブリデイ

ひとりの やや元気すぎるおばちゃん訓練士の、ドタバタな日々のブログです。

今日は ちょっと真面目に書いちゃおうかな・・・・コリー


毎日 犬達と生活をする中、 そして お客様の犬達とふれ合う中、 私が感じることがあります。


訓練所で生活をする犬達を ”かわいそう” と見ていらっしゃる方も少なからずいらっしゃると思うのですが 私には 彼らは ”しあわせそう” に見えます。

普通の飼い主さんからしたら 犬舎に入れられ 狭い環境の中で たいして美味しいご飯をもらうこともなく・・・などと思われるかもしれません。

一般の家庭で お家の中ではフリーで 飼い主さんが愛犬の為を想い用意してくれたご飯を食べ いろんな所に連れて行ってもらって・・・・・ 

果たして 彼らは そんなことを自ら欲しているのでしょうか?!


私の所にいる犬達は 生活にはルールがあり 決して ”自由” では無いかも知れませんが とても ”良い笑顔” を見せてくれます。

それは なぜでしょう・・・・・。


これは 私の解釈ですが 私たちが 彼らを ”犬らしく扱っている・接しているから” だと思うのです。

私たちは 犬達にとって 絶対的なリーダーです。

リーダーは 群れを愛し 守る存在です。だから 彼らは 無駄にリーダー争いをすることもなく 気持ちを楽に毎日を過ごせているのだと思うのです。


私は 多くの飼い主さんから 訓練の相談を受けますが いつもお話しすることがあります。

”犬をトレーニングするのは 簡単です。でも 飼い主さんが 意識を変えてくれる努力をしてくださらなければ それは 無駄な努力になります。”

ということです。

今の時代 いろいろな情報が簡単に手に入りますから 頭の中では理解していらっしゃる飼い主さんは増えました。

でも 未だ 心のどこかでは 自分の努力無しで ”犬だけにお利口になって欲しい” と思っていらっしゃる というのが実情です。


この子が 今 抱えている問題を矯正するためには 飼い主は こう意識し 行動してください・・・と お願いしても、 そして 目の前で私がそのように接し 犬の行動を押さえて見せても わかっていただけないことも多々あります。


そこには ”私は 口を利けないこの可愛い子に こうしてあげなければ 自分が気が済まない” というエゴが邪魔をしているのです。


結果 犬達からは ”笑顔” は消え いつも緊張でこわばった表情しか生まれていない・・・・・。

この事に 気が付いて欲しいのです。


犬にとって都合のいいことが起こる時にだけ見せる ”笑顔” は本物ではないのですよ。



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