幸せな犬の影で・・・。 | つまづいても 犬たちとのエブリデイ

つまづいても 犬たちとのエブリデイ

ひとりの やや元気すぎるおばちゃん訓練士の、ドタバタな日々のブログです。

テレビの報道で 八王子で17匹のチワワが保護されたと知りました。。

保護センターでの映像では みんな性格も良さそうでサイズも小さい感じでしたが アカラスっぽい皮膚病を患ってる子もいるようでした。耳の毛も薄くなってたりとか・・・・・。


たくさんの犬を飼育していると 時には病気になる子もいます。それが感染性のものであれば他の子に移る可能性もあるし 飼育環境の消毒などにも更に気を配る必要も出てくるでしょう。

でも それはあたりまえのことです。万が一 この子達を捨てた人が犬を生業としていたとしたら 義務 のはずです。こういう事が面倒くさくなってしまったのか・・・・・ それとも もっと何らかの理由があったのか・・・・・。

いずれにせよ 無責任きわまりない行為です。

幸い 早速 譲渡会が開かれ、飼育講習を受けた方に譲渡されるようですが だからといって こういう問題がこれでおしまい・・とはならないと思います。


今朝 別のワイドショーで保護センターの事を放送していました。

何とも 無責任な理由で犬や猫を保護センターにゆだねる人の多いことか・・・・。

雑種のモモ・・・9年間 飼い主の元で過ごしたのに 飼い主の勝手な理由でいとも簡単にセンターへ入れてしまう。センターの職員も飼い主に意見をしていましたが 「しょうがねぇんだよ 飼いきれないんだからよぉ」・・・

別の飼い主・・軽トラックの荷台にクレートに入れるでもなく2頭の犬を紐でつないでの持ち込みをし、「子供が生まれちゃって困るから・・・」・・・・職員の方に避妊をしなきゃだめだよと言われても 「そうだよなぁ・・」と他人事。


命をなんと考えているのか・・・・。

中にはどうにも手を付けられない 新しいオーナーを探すことは無理だという犬もいます。そういう子の場合いくらトレーニングをしても矯正できないということもありますから かわいそうだけど眠らせるという選択をしなければいけないということもあるでしょう。

どれも これも 助けることはできないのかもしれません。


海外の保護活動というのは 大きな組織を持ち、携わっているのは 獣医 プロのトレーナー ボランティアなどのようですが それぞれの専門家の意見を聞きながら 保護した段階で新しい飼い主にゆだねることのできない子は安楽死の道も考えに入れるそうです。

本来であれば 飼い主が専門家と相談し 自分の犬の最後までの責任を負うべきだと思いますが 日本はまだ意識が低いと感じます。


こんなに不幸な犬や猫がいる傍ら たくさんの愛情を受け幸せに暮らしている犬や猫もいます。

どこでそのラインが引かれてしまったのでしょうか。。。


私の犬達も私の所に居ることで少しは幸せを感じてくれているでしょうか・・・・。

今 何頭かの子が 良いご縁に恵まれ 新しい家族に引き取っていただきました。

どの子も 『いらない子』 ではありません。

私なりに考え 悩み 皆さんに助けていただく決断をしました。私に問い合わせをくださったほとんどの方は 私の気持ちを理解してくださり 私の犬に手をさしのべてくださいました。

しかし 中には 『訓練所なんかに居たのではかわいそう 愛情をかけてもらえないのだろう』という事を言いたげな問い合わせもありました。

どの子もカワイイ存在です。できれば 普通の犬みたいに十分に手をかけて挙げたいのが本音ですが お客様の犬を優先するというのは お預かりをしている以上しかたのないことで うちの子は後回しになってしまうと言うのも事実です。


命の話というのは 本当に尽きない難しさを抱えていますね。。。。