昔話 その6 希望と挫折の巻 | つまづいても 犬たちとのエブリデイ

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ひとりの やや元気すぎるおばちゃん訓練士の、ドタバタな日々のブログです。

ウッツとの楽しい毎日とほかの犬達との関わりの中、初めて親元を離れ 一種独特な世界の中でとまどいも感じていた。ウッツのほかにも すでに訓練の入っているゲルという名の犬も担当させてもらっていた。ゲルは私の先生役の犬で、訓練の基本の形は彼女から教わった。毎日、毎日忙しく 私は自分の目の前の事しか目に入らなくなっていっていた。そんな不安定な気持ちになっていたのは私だけではなかったようで、ひとり、又ひとりと同僚がやめて行った。去っていく後姿を見送りながら、 私は負けない という気持ちと  私も家に帰りたい という気持ちが行ったり来たりしていた。仲間同士もちょっとした事でけんかになったりしていた。気持ちが荒んでくると なんとなく自分だけが取り残されているような気になってしまい、このまま ここに居て私は訓練士になれるのだろうか!?と思うようになっていった。そんな不安定な私を引き止めていたのは犬達の疑うことを知らない瞳の輝きだった。辛くて辛くて涙が止まらないとき 「どうしたの? 大丈夫?」 とペロペロとなめて慰めてくれる。お前たちと離れられない・・その思いだけで 毎日を過ごしていたように思う。

明日が見えなかった・・訓練所からバス通りに抜ける1本道を眺めては、この向こうには 自由 があるんだ と思っていた。



わんわん今日のわんこわんわん

今日も涼しくて犬達も過ごしやすそうだ。そんな中、昨日の午後からイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルのジニーが食欲を無くしている。彼女も10才を過ぎた。ここのところ めっきり老け込んだ。煮たお肉とおかゆを少しずつ食べさせて様子を見守ることにした。もう少し頑張れジニーチューリップ赤