「立場」を変えてみよう! | 加納亜季の毎日を笑顔にするコーチング Smiling Face

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30,000人の女性を支えてきた加納亜季が綴る心を元気にさせてくれるコツ

忘年会シーズンも、いよいよ終盤。
ほとんど毎日飲んでます……という人も多いのではないでしょうか?

ともに過ごした人たちと一年を振り返り、
来年のことを語り合うのは、とても楽しいひとときですね。

忘年会では、ぜひ「この一年にあった良かったこと」を
お互いに発表しあってみてください。
脳は「イヤなこと」はハッキリと覚えていて、
「嬉しいこと」はすぐに忘れてしまうという、
困った仕組みを持っています。

意識的に良かったことを探してみると、
きっと楽しい忘年会になりますよ!

さて今週の一言は、「『立場』を変えてみよう!」です。

私達は、ちょっとした意見のくい違いで、
相手の気持ちがわからなくなりがちです。

「どうして相手はあんなことを言うのだろう」
「どうして自分の言うことを聞いてくれないのだろうか」

そんなときに試してみたいのが、
「自分と相手の立場を入れ替えてみること」です。

これは文字通り、立場を変えて、
相手になりきって状況を見てみるということです。

そうすることによって、今まで気づかなかったことが見えてきたり、
相手の気持ちや自分の姿勢も見直すことができて、
長年の問題が一気に解決に向かうことも少なくありません。

具体的な方法は簡単です。
椅子を2脚、向かい合わせになるように置きます。

はじめにその一方に座り、もう一方には相手が座っているとイメージして、
自分の気持ちを余すところなく語りかけましょう。
ここでは、どんな小さなことも忘れずに、
思い切り吐き出してしまいましょうね。

そして、自分の気持ちをすべて吐き出すことができたら、
もう1脚の椅子に座って相手になりきってみましょう。
そして、先ほど反対側の椅子に座っていた自分をイメージして、
自分の言葉を受け取ってみましょう。

自分で話したことだから、
何の変わりもないはず……と思いますか?
ところが不思議なことに、
相手の椅子に座った時に感じる自分の言葉は、
ずいぶんと違って聞こえます。
自分だけではなく、相手も傷ついていたり、
言い分があることがわかるのです。

高圧的で何を言っても否定するばかりの父親に対して、
ずっとわだかまりを抱えていた男性がいました。
父親はすでに亡くなっていたので、
この方法を使い、男性の父親は何を考え、
何を言いたかったのか探ってみようということになりました。

その結果、「父親は父親なりに、自分のことを考えてくれていた」ということが、
男性には見えてきたそうです。

トラウマになっていることは、
たいてい自分の一方的な思い込みによるもの。
まるごと相手の立場に立ってみるだけで、
自分の中の記憶が正しい現実ではないとわかるのです。

ぜひ、この「相手の立場に立ってみる」という、
心の問題を解決する強力な方法を活用してくださいね。