忘年会シーズンも、いよいよ終盤。
ほとんど毎日飲んでます……という人も多いのではないでしょうか?
ともに過ごした人たちと一年を振り返り、
来年のことを語り合うのは、とても楽しいひとときですね。
忘年会では、ぜひ「この一年にあった良かったこと」を
お互いに発表しあってみてください。
脳は「イヤなこと」はハッキリと覚えていて、
「嬉しいこと」はすぐに忘れてしまうという、
困った仕組みを持っています。
意識的に良かったことを探してみると、
きっと楽しい忘年会になりますよ!
さて今週の一言は、「『立場』を変えてみよう!」です。
私達は、ちょっとした意見のくい違いで、
相手の気持ちがわからなくなりがちです。
「どうして相手はあんなことを言うのだろう」
「どうして自分の言うことを聞いてくれないのだろうか」
そんなときに試してみたいのが、
「自分と相手の立場を入れ替えてみること」です。
これは文字通り、立場を変えて、
相手になりきって状況を見てみるということです。
そうすることによって、今まで気づかなかったことが見えてきたり、
相手の気持ちや自分の姿勢も見直すことができて、
長年の問題が一気に解決に向かうことも少なくありません。
具体的な方法は簡単です。
椅子を2脚、向かい合わせになるように置きます。
はじめにその一方に座り、もう一方には相手が座っているとイメージして、
自分の気持ちを余すところなく語りかけましょう。
ここでは、どんな小さなことも忘れずに、
思い切り吐き出してしまいましょうね。
そして、自分の気持ちをすべて吐き出すことができたら、
もう1脚の椅子に座って相手になりきってみましょう。
そして、先ほど反対側の椅子に座っていた自分をイメージして、
自分の言葉を受け取ってみましょう。
自分で話したことだから、
何の変わりもないはず……と思いますか?
ところが不思議なことに、
相手の椅子に座った時に感じる自分の言葉は、
ずいぶんと違って聞こえます。
自分だけではなく、相手も傷ついていたり、
言い分があることがわかるのです。
高圧的で何を言っても否定するばかりの父親に対して、
ずっとわだかまりを抱えていた男性がいました。
父親はすでに亡くなっていたので、
この方法を使い、男性の父親は何を考え、
何を言いたかったのか探ってみようということになりました。
その結果、「父親は父親なりに、自分のことを考えてくれていた」ということが、
男性には見えてきたそうです。
トラウマになっていることは、
たいてい自分の一方的な思い込みによるもの。
まるごと相手の立場に立ってみるだけで、
自分の中の記憶が正しい現実ではないとわかるのです。
ぜひ、この「相手の立場に立ってみる」という、
心の問題を解決する強力な方法を活用してくださいね。