「脳が作り出したイメージ」に付き合ってみる | 加納亜季の毎日を笑顔にするコーチング Smiling Face

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30,000人の女性を支えてきた加納亜季が綴る心を元気にさせてくれるコツ

今年も残すところ、三週間。
仕事はもちろんのこと、忘年会に年賀状の準備、
そしてクリスマス……!と皆さん、
毎日忙しくされているでしょうね。

そんな中でも年を越える前に、
ぜひオススメしたいのが「大掃除」。
年末の一日をまるまる使って、家中をピカピカにしてみましょう。

「部屋が散らかっている」
「家のあちこちにホコリが積もっている」
「窓や鏡、照明器具などが汚れている」

そんな状態では、気持ちよく新年を迎えられませんよね?
いらないものを捨て、隅々まで家の掃除をしてみると、
驚くほど清々しい気持ちになれますよ。
頭の中までスッキリすること、間違いなしです!

さて、「今週の一言」は「『脳が作り出したイメージ』に付き合ってみる」です。

イヤなことがあって、それで頭がいっぱいになってきたとき、
こんな表現を良く使いませんか?

「仕事が追いかけてくる」
「不安に押しつぶされる」
「胸が張り裂けそう」

これはみんな、脳が作り出したイメージです。
現実に「仕事」が追いかけて来たり、
「不安」に押しつぶされることはありえませんよね。
でも私達は、心の中のリアルなイメージで、
それを臨場感たっぷりに感じます。
そして、そこから生じる「恐れの感情」が、私達の行動を制限しているのです。

では、この「恐怖感」を取り去り、
前向きでパワフルな自分になるためには、
どうすれば良いのでしょうか?

その方法の1つが、
「『脳が作り出したイメージ』に、とことん付き合ってみる」
ことです。

たとえば、
「今、仕事においかけられているんです」
という人には、
「それ(仕事)」は、いったいどんな格好で、どんな色で、
どんな速さで、どんなことを言いながら追いかけてくるのでしょう、と尋ねます。

その問いに、こんな答えが返ってきたことがありました。

「大きくて固い真っ黒な塊が、ものすごい速さで『待てー』と言いながら、
滑るようにこちらに向かってくるんです」

具体的になってきましたね?
こんな調子でイメージを膨らませたら、
今度は自分の思い通りに、そのイメージを変えていきましょう。

「それ」が大きく感じられる場合は、小さくしてみます。
映像をぐっと小さくしてしまったり、
手で押しつぶしたり、足で踏んだりして、小さくしてもいいですね。

色を変えてみるのも良いでしょう。
「恐れ」や「不安」は、「黒」などのダークな色に感じられることがほとんどです。
まずは、黒を何か他の色にできるかな、と考えてみてください。
いきなり明るい色というのはなかなか難しいようです。
多くの場合、まずはグレーになり、
それからだんだん明るい色に変わっていくようです。

固さが感じられるようなら、それを柔らかくしてみましょう。
柔らかくなれば、自分で自由自在に形や大きさを変えることができます。

「不安に押しつぶされる」と怖がっていた人が、
それを「桜の花びら」に変えていき、
最後は晴れ晴れとした気持ちになった……ということもありました。
また、「体の中に重石(おもし)がある」といっていた人が、
それを明るい色のクッションに変えたら、
気持ちがいいから傍に置いておきたい、と言い出したこともありました。

心の中のもやもやとした「不安」や「恐れ」を具体的にイメージして、
そのイメージを変えてみれば、とても楽しくなってきます。
ぜひ、試してみてくださいね?