第20話「コロ助! パワーアップ大作戦」
コロ助のポンコツレベル ★★☆☆☆
1988年9月4日放送/脚本 山田隆司
※コロちゃん、そこそこポンコツだった※
ウルトラマン的なヒーローキャラクター「グランロボ」に憧れるコロ助。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
「グランロボこそロボットの鏡ナリよ〜^^」と言ってルンルンで町内を歩いていると境内でいじめられてる子供を発見。
武士だしグランロボに憧れているからすかさず助けようとするも、いじめっ子との体格差がありすぎて呆気なく負ける。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
そこへ配達中に通りかかるブタゴリラ。
コロ「助けてくれナリ、やっつけるナリ」とお願いするんだけど、ブタゴリラ的にも相手が悪いのが目に見えているらしく2人して退散。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
コロ「グランロボのように強くなりたいナリ」
ブタ「ニヤリ。強くなるには野菜を食べて体を鍛えるのが一番だ!」
などとうまいこと乗せられ配達を手伝わされるコロ助なんだが、本人は真剣に鍛えているつもりで健気・・。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
ブタゴリラの自転車にくくった紐を引っ張って走るコロ助。
だが「あ、おかね」と言ってオチているビールの栓に気を取られて紐を手放す。
目をつむってラクをしているブタゴリラはそのまま気づかないで下り坂をぐんぐん進み・・川へ落ちる。
大丈夫、彼は生きてたよ。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
そんなこともあって野菜を弁償することになったと涙目のコロ助に対し、一連の流れを聞いたであろうキテレツくん、大爆笑。
「ごめんごめんww コロ助は人間じゃなくてロボットだよ。体を鍛えたって強くなれないよ〜。見てごらん、これはコロ助の設計図だけど、頭はボール、胴は風呂桶、腕は掃除機のホースでできているんだよ。いくら鍛えたって筋肉がつくわけがないよ」
カチャカチャPCをいじって説明してくれるんだが、自分の設計図って見たいもの?
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
コロ「ぎゃーーーーーーーーーー(大泣き)!やだやだこんなのやだーー!!強くなりたい!強くなりたい!」
ほら、火がついたように泣いてるじゃん。かわいそう。
キテ「作り変えない限りパワーアップは不可能・・あ」
え?
コロ「それナリ!キテレツ!ワガハイを強いロボットに作り変えて欲しいナリ!^^」
いいの?
今月は他の発明にお小遣いを使いすぎて金欠なので作ることを拒まれるも、自ら働いて稼ごうとするコロ助。
まずみよちゃんに相談したところ、中華屋でアルバイト募集をしていることを知り急いで面接へ。
「何でもやるからお願いするナリ^^」と店主を説得し、お試し採用だけど職を得る。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
だが、コロッケを頼まないお客さんを殴ったり、お客さんが食べるコロッケを食べたそうに間近で監視したり、無理やりコロッケを勧めて怒られたりして即クビ。
しょんぼりして歩いていると八百八のおっさんが声をかけてくれて、ちょうど特売セールで猫の手も借りたいから2日間雇ってくれることに。
さて引き続きコロ助のパワーアップを考えるキテレツ。
「これじゃあコロ助じゃなくなっちゃうよな。パワーアップするのを諦めさせよう!」
うんうん。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
働きだしたものの、熊八の真似をしてお客さんを褒めるつもりが…どうしてもお世辞(嘘)が言えなくて怒らせてしまうコロちゃん。
コロ「奥さんカボチャに目をつけるとはお目が高い!よ!カボチャ美人!」
お客「なんですって・・どうせ私はデコボコのカボチャですよ!キイイイイイ!」
なにその怒りポイント。
これは困ったということで、自身のパワーアップは後回しにしてお世辞を言える道具を作ってくれとキテレツにお願いする。
で、相変わらず金欠なので家にあるもので作れる ”あべこべ糖” という飴を作ることに。
「これを食べると人やモノが現実とは正反対に見えるんだ。太ったお客が痩せて見えるようになるんだ」
八百八の客層をなんだと思っているのか。美人が来たらブスに見えちゃうじゃん。
んで、コロ助が飴を舐めてキテレツを見るとなんとかっこよくなっているではないか。
ということは本来のキテレツって?
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
いざ、あべこべ糖を持って八百八に戻ると、ミニスカートを履いた太ったたらこ唇のオバサンを発見。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
コロ「ようおねえさん!抜群にミニスカートが似合うナリ!
お客「え?あたし?(照れ」
コロ「そうナリ!おねえさんファッションモデルナリか?」
お客「まあああ♡そう見える?足には自信があるのよ。ここにあるブドウ全部いただくわ!」
熊八&ブタ(・・・)
え、怒らないの? カボチャ美人よりも、太った人に過剰なお世辞言ってるほうが罵倒みたいなもんじゃないのか。
でもまあ、この要領で「トンガリのママはいつ見ても上品でやまとなでしこの鏡ナリ」などと言いトンガリ親子をもお世辞でメロメロにし、松茸、マスクメロン、グレープフルーツ、キウイを売ることに成功。
おい、トンガリ母は本当は下品で云々ってことじゃないか…。
「あのケチで有名なトンガリの奥さんにたくさん買わせてたいしたもんだ」と熊八に褒められるコロ助を横目に、2代目として存在が脅かされることに不安を覚えるブタゴリラ。
がんば!
その後、配達帰りのコロ助が例のいじめっ子に遭遇し、あべこべ糖を取られてしまうが「意外といけるな」とか言って大量に頬張ったいじめっ子は巨大化して追いかけてくるコロ助を見て怯えきって土下座。
勝った。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
「もうすぐ本物のグランコロ助になれるナリ〜!!!」とルンルンで勝利を喜ぶコロ助が公園近くを通りかかると、みよちゃんとしっぽりお話するキテレツを発見。
垣根の中から聞き耳を立てていると「ぼくは小ちゃくてやんちゃなコロ助が好きなんだよ^^本当の弟みたいでさ^^」とキテレツの本音を聞くことになる。
親心を知って感動し現状の自分に満足したコロ助はパワーアップはやめることして、キテレツとみよちゃんに手を繋いでもらって帰る。
ええやん。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
アルバイトをする理由がなくなったコロ助と、自分の立場を心配するブタゴリラの利害も一致し一件落着。っと。
チュルルルルン!チュッチュン!
暴力振るわないし、案外ブタゴリラが優しかったね!
総括
序盤の自転車に乗ったまま川へ落ちるブタゴリラのシーン。どこかで見覚えが・・。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
ああジブリだ、魔女の宅急便。
プロペラのついた自転車をトンボとキキが勢いよく乗って崖から落ちるとこ。
魔女の宅急便、大人になってから観ると涙が出るほど感動するようになったな。そう、人って苦しみの先に成長があるんだよね。成長している最中は自分じゃ苦しさの理由に気づかないから不安にもなるの・・。修行に恋に友情に、がんばれキキ!ってな感じで。
子供の頃はただ「わたしもホウキで飛びたい」「猫としゃべりたい」「おばあさんの孫やなやつ(これは変わらず)」ってな感じだったけどさ。
だが、キテレツ大百科の観方はさほど変わらない。いや、変わるか?。いやいや勝手に難しく粗探ししてしまうだけか。暇なんで。
暇なわりにはブログ更新頻度がめっちゃくちゃ遅いんだけど。
本編でほかに気になったのは、初見の脇役の人たち(もう出てこない人たち)がほとんどブタゴリラの声だったかも?エンドロールには脇役全部割愛されていたから真意のほどは不明だけど。
てゆーか、今回は最初から最後まで往年のキテレツっぽさ(みんなコロ助に優しくて、コロ助は一生懸命にポンコツな感じ)があって、もしや雪室先生では???ここからキテレツのパターンが確立されていくのか!? なんて思ったら、山田氏でした。
そうかそうか。とても微笑ましく楽しかった。
(キテレツの「ロボットに筋肉がつくわけないじゃないか^^」発言はヒヤッとするものがあったけどね)
オススメのお世辞に感する本はこちら:お世辞を言う機械はお好き? コンピューターから学ぶ対人関係の心理学
※アフィリエイトなどはやっていません。強いて言えばこのリンクは迷い込んでくる人を呼び込むためのテキストのエサ!m(__)m