第21話「走れ42.195キロ! マラソンはこりごりナリ!?」
コロ助のポンコツレベル ☆☆☆☆☆
1988年9月11日放送/脚本 青島利幸
※今回のコロ助は褒める部分さえあるからポンコツではなかった※
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
テレビの国際的なマラソン中継を観る面々。
(キテ、コロ、ブタ、トン、みよ)
日本人選手が35キロ地点まで独走していたのだが、その後ぐんぐん外人選手に抜かされてしまう。で、日本が負けないための道具を作れなどとキテレツにヤンヤヤンヤ騒ぎ出す面々。
それで勝っても選手が喜ばないゾ!
コロ「なんでマラソンは42.195キロも走らないといけないナリか?」
ブタ「それだコロ助! なんでそんなに走らなきゃいけないんだ。今からマラソンを42.195キロって決めたヤツの所に行ってさ、35キロに改めてもらうんだよ〜^^」
お、私も誰が距離を決めたのか気になってた。
きっとマラソンが始まった時代は昔だろうということで、”航時機(こうじき)” で過去へ行こうと提案する冴えているブタゴリラ。
キテ「そんな急に言われても・・」
ブタ「グズグズしてたらマラソンが終わっちまうだろ!」
正式距離を35キロに変更して歴史をひっくり返そうとしている。
キテレツも急いで準備をして、いざ2500年前へ。
ワープの道中で学ぶマラソンの歴史。
ギリシャとペルシャとの間で起こった戦争がはじまり。
紀元前490年、ギリシャ軍はアテネの北東およそ40キロの場所にあるマラトンという村まで進出してきたペルシャ軍をやっつけた。
その大勝利をアテネの市民に伝えるため、ギリシャ軍のピリッピデスという若い兵士がマラトンからアテネまでの40キロを必死の思いで走った。
この伝説に因んで第一回オリンピック大会でマラトンからアテネまでの長距離競争が行われ、それが後のマラソンとなった。
なるほど〜。
ブタ「じゃあ、そのマラトンからアテネまでが35キロなら何の問題もないじゃん」
そうだね。
そこでキテレツが持ってきたのが、正確に距離を測る ”歩測尺(ほそくしゃく)” 。
「スタート地点にこの特殊な磁石を埋めておくと、歩いた歩数と歩幅から正確な距離を割り出してくれるんだ」とのこと。
マラトンの村へ到着した一行。
遺跡の隅に航時機をひっそり置いてるけど、帰りまた42キロも舞い戻らないといけなくて大変じゃないのかな。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
ブタ「なんだかワクワクしてきたなー!俺たちもそのピリッピデスって人の走った道を走ってみようぜ!」
キテ「え?走るの?」
トン「そりゃだって、走らないと距離測れないだろ?」
え、練習なしの42キロ?いける?
キテレツ以外は走る気満々!いざ出発!
みな「そーれ行くぞ!わーーーーーい」
小学生って元気だ。
途中で運動が苦手なキテレツは案の定走れなくなり、皆に先に行ってもらうことに。みんなにトランシーバーと、エジソンに会いに行った時に使った翻訳機の ”通詞器(つうじき)”を持たせて別れることに。
で、付き添ってくれたコロ助と木陰で一休みをするキテレツが「わすれてた!」って言って取り出したのは ”百里丸(ひゃくりがん)” という、心肺機能を助けて通常の3倍の酸素を吸うことができる薬。
ようは早く走れるドーピング。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
一方ブタゴリラたち3人が走っていると、兵士らしき人に声を掛けられる。
ピリッピデスの敵陣ペルシャの指揮官がブタゴリラにそっくりらしく、勘違いされたまま野営テントに連れて行かれることに。
百里丸のおかげで元気いっぱいに走るキテレツたちは、ペルシャ兵に追いかけられているピリッピデスを発見。
武士らしくコロ助が助けに入るも、本物の兵士の迫力におののき逃げ惑う2人。
この相手がブタゴリラにそっくりの敵の指揮官。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
で、コロ助を間一髪で助けたピリッピデスは足を負傷し、更にキテレツが捕まり剣を向けられると、コロ助の怒りがピークに。
なんとコロ助は担いでいた風呂敷にいろんな道具を持ってきているじゃないか(と思ったらまともなモノは如意光のみ)。
案外しっかり者やん。
コロ「さあ、これで20世紀の文明の力を見せてやるナリ!!(ニヤリ」
如意光で巨大化し相手を蹴散らすことに成功。
コロ「きゃーはっはっはは!!」
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ブタゴリラたちは正体がバレる前に野営テントから逃げようと彷徨う中、見張りのいない馬を発見。
で、3人乗りしてスタコラサッサと逃げる。
乗馬できたんだね!
兵士を撃退したキテレツたちだが、
自分たちを助けるために負傷したピリッピデスが歩くこともできないので、ギリシャ軍の勝利を伝える役目を引き受けることに。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
コロ「痩せても枯れてもワガハイは武士ナリ!安心して任せてほしいナリ!」
ピリ「そうか、ではこの手紙をアテネのアルテミスという男に渡してくれ」
ねえ、日本の武士って知ってる?この時代には存在してないけど。
その後、トランシーバーでお互いの状況を確認しアテネで落ち合うことに決定した面々。
で、先にアテネについたブタゴリラたちはあっさりとアテネの兵士たちに捕まり縛り上げられることに。
ブタ「ひどいよ!」
みよ「あんまりだわ!」
兵士「黙れ!」どうやらブタゴリラが敵陣の指揮官だと思われているらしい。
同じ顔だしね。
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なんやかんやあってトランシーバーでアルテミスに状況を説明するキテレツ。
だが簡単には状況を納得してもらえそうにない。
アル「それが本当なら日が落ちる前に手紙を持ってこい。でなければこの者たちを処刑する」
けっこうやばい展開。
キテレツを待つ間・・
「おじさん、野菜は好きかい?^^」ブタゴリラが兵士を1年分の八百八の野菜で買収しようとするんだが、アテネは農園が発達しており失敗に終わる。
さて、日没までにアテネに向かわないといけないキテレツ・・転んで走れなくなったコロ助を背負って延々と走りつづける。
がんば!
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いよいよ日が暮れる・・
アル「言い残すことはあるか?」
ブタ「キキキキキ・・キテレツたすけてくれ〜〜〜〜」
遠くからこだまする「ブ〜タ〜ゴ〜リ〜ラ〜〜〜〜〜」という声。
間一髪でキテレツ登場。
アルテミスに勝利についての手紙を渡し、ようやく開放される。
キテ「よかった間に合って・・」
薬物みたいな発明も使ってズルしたけど、40キロを走りきったキテレツは気絶かのように眠り込む・・。
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
それを見たアルテミス「おおなんていうことだ。こんな幼い子が命を掛けて伝令するとは!」と感動しだして、我らも頑張るぞ的な感じで軍の兵士だちも活気づく。
死んでないよ!寝てるんだよ!さっきまで殺そうとしてたやつがよく言う。
で、一件落着して航時機で帰るんだけど・・これ、最初に降り立ったマラトンに置いてたよね?やっぱ40キロ戻ったってこと?
©藤子プロ/ADK (dアニメストア視聴)
ブタ「キテレツ、肝心のマラソンの距離はどうだったんだよ」
キテ「あ!いけない!すっかりわすれてた!」
は?
早く帰ってマラソンの続きを観ようと盛り上がる御一行でした。
チュルルルルン、はない。
野蛮な時代の軍隊から大事な命を守りきれてよかったね!
総括
安定のキテレツ大百科だったように思った。1話前も感じたけどやっぱり脚本家関係なく安定してきた時期なのかな?
いやー、そもそも小学5年生が集まってマラソン大会を観るなんて渋いよね。
マラソン・・一度ニューイヤー駅伝を父と観に行ったことがあるけど、一部区間だから観れるものだなって思った私はスポーツ音痴です。全部は観ていられない。
ちゃんと「がんばれー!」って声援を送る父、なんか偉いなって思った。私は旗振って観てただけ。
他にマラソンの思い出と言えば高校のマラソン大会は毎年参加賞が1人1個ずつのリンゴだったな。地元の名産でもないのに。
今なら誰がどこから何の推薦や利権があって ”それ” を仕入れていたか、仕入れ値収支は正しいかまで校長先生に聞きたいお年頃だけど、高校生だから何も考えず笑顔で食べてたわ。
てゆーかさ、
キテレツたちは心肺機能を高める百里丸を飲んだうえで如意光で巨大化して走り抜けばもう少しラクだったかもしんないよね。
どうせ距離測ってなかったんだから歩幅なんて関係なかったし。
あと「わすれた!」テヘペロ的にマラソンの距離についての真相をボカして終わらせたのは知育的な観点からしてどうかと思うゾ。
結論教えてほしい、気になるよ。
もしかしたら、独自に調べる能力(アクティブラーニング的な)を養ってほしいっていう意図なのかもしれないけど。
んで、私が能動的にググったところ《大筋今回の話で合っててマラトン〜アテネ間が約40キロで合ってた。で、最初のオリンピックから3回まではその40キロを目安に走った。それに加えて第4回ロンドンオリンピック時、当時のイギリス王女がスタートとゴール地点を自分の見やすい場所へと指定したところ42.195となった》らしい。
へー、王女ワガママかよ!
でもまあ、さすが世界が憧れるロイヤルファミリーの一言は重いのね。
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