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自分らしく素敵に輝くあなたへ
こんにちは
上間春江(うえま はるえ)です
先日の台風19号の被害の全貌がわかってくるにつれ、
これからの復興、生活の立て直し、など、
被災地の様子を聞くにつけ、
いろいろな気持ちを感じている人が
たくさんいらっしゃるようです。
先日書いたこちらの記事・・・
とても反響がありました・・・
また、この記事の内容がきっかけで、
先週、FM長野に急遽出演させていただきました。
お仕事などでラジオ聞けなかった・・・
という声もいただきましたので、
ラジオで話した内容(台本)を、
こちらにも転載させていただきます。
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▼(パーソナリティ:高寺直美さん)
さて、甚大な被害になりました台風19号・・・
被災された方は心身ともに大きな負担がありますよね。これ
から先のことを考えると不安になったりするのは当然だと思います。
また、直接影響を受けていない方でも、
様々な報道を目にすることで、心に負担がかかっている
・・・なんてこと、ないでしょうか。
テレビの台風報道を見ていて、
お子さんの様子が普段と違うな、なんてことはありませんか?
今日この時間は、心のケアのプロの方にお話をうかがっていきたいと思います。
塩尻市在住の臨床心理士、上間春江さんです。
▼(上間)
こんにちは!!
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以下、パーソナリティさんの発言箇所には「▼」
上間の発言箇所には「⇒」をつけて記載します^^
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▼上間さんは塩尻にお住まいとのことですが、
台風の影響はいかがでしたか?
⇒はい、わたしの住む地区は、雨も風も、さほど影響はなかったです。
ただ、事前に、かなりの警告が出ていたので、
できうる準備は、最大限しておりました。
また、雨が降り始めた土曜日も、
避難の必要があるのかないのか、そこを把握するために、
ずっとテレビをつけておりました。
実際の天気を見れば、自分の住んでいる地域には、
それほどの影響がないことはわかっておりましたが、
小学2年生の次男は、とても不安そうにしていました。
▼具体的には、どういった様子だったんでしょうか?
⇒はい。大きくは、3つありました。
1つは、「わたし(母親)から、離れない」。
いつもは一人で行う宿題や遊びの時に、
私から離れない様子がみられたので、
抱っこしてあげながら、宿題などに取り組みました。
2つめは、「いつになく、ハイテンション!」
異様なほどにから元気でした。
躁的防衛といって、子どもは不安な時に、
それをかきけそうとして、ハイテンションになることは
男の子などに、よく見られたりします。
3つめは、チック症状がみられたことです。
ビートたけしさんが、首をかすめるようなしぐさをしますよね。
あれ、がそうなんですが、
これは、神経症症状の1つといわれておりますが、
その「チック」が見られたことです。
▼直接被災していなくても、報道などを目にしたり、
大人の様子がいつもと違うことをお子さんは
敏感に感じ取って不安になってしまうものなんでしょうか?
⇒はい、そうなんです。
たとえば、うちの場合には、
学校で、台風が来ることについての事前指導であったり、
予定されていた行事が中止になったり、
親が、いつもと違って、何か準備していて、
テレビなどで、「命を守る行動を」なんてことが言っておりますから、
リアルにその状況を理解しきれなかったとしても、
何かただごではない状況が起きていることは、わかりますよね。
実際、わたしから離れずにいながらも、
いつになくハイテンションだったので、
「台風怖い? 不安なの?」ときいたら、
「こわいよ」と明確に答えてくれましたので、
子どもなりに、不安をかきけそうとしていたのだと判断できました。
▼そうしますと、被災地域にいらっしゃるお子さんのケアは
さらに周りの大人が気をつけてあげたいですね。
⇒そうですね。
自分が被災の当事者の場合、
身近にいるお母さんも、
疲労や心労がたまっていて、
なかなか子どものケアまでは難しいかと思います。
そのために、赤十字社や臨床心理士などが、
災害派遣のボランティアなどに赴きます。
そうした方たちに、自分たちのしんどさなども含めて
頼っていただくのもよいと思います。
誰かに話すだけでも、心が軽くなり、
パワーを取り戻せますからね。
まずは、大人の方もしんどいと思いますので、
しんどい・辛いと感じている自分を責めずに、
頼るところはまわりの力を借りる発想で、
まず、自分自身が元気になれるように、
まわりに頼っていく姿勢をもつとよいかなと思います。
そのうえで、お子さんが、とても不安を感じていたり、
いつもと違う様子が見られるようであれば、
子どもが示している行動や不安は、
強いストレスに対する自然な反応、と捉え、
子どもなりに、この状況を乗り越えようとしているんだな・・・
そんな風に見てあげながら、
一緒に寄り添うこと、
大丈夫だよという「安心感」を持てるように、
意識して関わるといいと思います。
ただ、これも、自分がしんどい場合には、
とても難しいことだと思うので、
いつもと様子が違う! と気づいたら、
お子様のケアについても、誰かを頼る発想を持つのも一案です。
▼被災の状況にもよりますが、
ある程度安心できる暮らしを取り戻すには、
もしかしたらもう少し時間かかる地域もあるかと思います。
ストレスが長く続くかもしれない中で、いまから気をつけておくべきこ
と(ストレスとの上手い付き合い方)はありますか?
⇒災害時のストレス反応は、
”異常な事態にしたいする正常な反応”と呼ばれておりまして、
災害現場でストレスを受けない人は言われています。
どんな状態に陥ったとしても、それは、自然なことである。
これを知っておくだけでも、
心が楽になるのではないかなと思います。
また、ひとりでがんばろうとせず、
とにかく、辛い、しんどい、苦しい、など、
大変だと感じたら、自分を責めたり否定したりせずに、
まわりに助けを求めてくださいね。
被災地には、赤十字社や臨床心理士など、
被災者の方に対する心のケアを行うボランティアが派遣されます。
そういう方たちは、専門的な教育やトレーニングを受けており、
みなさんの状態を受け止め寄り添ってくれます。
遠慮せずに、苦しさ、辛さ、大変さ、しんどさ・・・
吐き出して、頼っていただけたらと思います。
▼では最後になりますが、臨床心理士のお立場から、
ラジオをお聴きの方にメッセージをお願いします。
⇒誰にとっても災害被災というのは、
本当に、ものすごく大変なことです。
また、このような甚大な被害をもたらした災害が起きた時は、
被災していなかったとしても、
悲惨な被災地の現状を報道等で見るだけでも、
繊細で優しい方など、知らず知らずに
不安や心配、悲しみややりきれなさ、
さまざまなストレスがかかっていると思います。
私のもとにも、被災しなかった地域の方から、
「なぜか、やる気が起きずに、最低限のことしかできない」
「台風が去ったあと、緊張がほどけて、どっと疲れが出て、
心身ともに調子がよくなく、
子どもに穏やかに接することができない」
「ふとわけもなく泣きたくなるのを、
子どもに涙を見せないようにがんばっている」
といった声が届いております。
被災の有無にかかわらず、
知らぬ間に、大きなストレスの中に囲まれて、
知らないうちに、緊張や不安が募っているのかもしれません。
こんな時は、とにかく、
一人でがんばろうとせずに、まわりに助けを求めましょう。
一人で、がんばろうとしなくてもいいんです。
自分もいっぱいいっぱいであることを
まず、自分自身が心から認めて、受け入れ、
まわりを信頼して、手伝いや助けを求めてください。
心優しい人たちと繋がっていきましょう。
この日本に住んでいる限り、
誰が被災してもおかしくない。
そんな時代を生きているのだと思います。
困ったときは、お互い様。
弱さも至らなさも全部まるごと引き受けて、助け合い、支え合う。
そんなつながりを作れたら・・・と思います。
私も、できる範囲でできる支援を考えていきたいと思います。
▼心のケアについては長野県精神保健福祉センターでも相談を受け付けています。
被災された方はもちろん、そうでない方も、
不安感や落ち着かなさなどみなさんお持ちだと思います。
ひとりで頑張ろうと思いすぎずに、プロの力を借りたり、
周りの人と声をかけあっていきましょうね。
この時間は、塩尻市在住の臨
床心理士・上間春江さんに、
災害時の心のケアについてうかがいました。
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という感じで、お話させていただきました^^
完璧にこれと同じではなかったですが、
だいたい台本通りにお話しさせていただきました。
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このラジオ出演の日、
わたしの夫が、須坂市の方に
災害派遣ボランティアとして赴きましたが、
被災地の状況をリアルに聞き、
本当に大変なことが起きたと
改めて感じています。
長野県のみの情報になりますが、
県や地域では、このような電話相談の窓口もあります^^
いろんな援助資源も使いながら、
ともに、この大変な状況を乗り切っていきましょう。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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