エッセイとは「大人の作文」
先日大好きな中吉カレンさんの
「大人の作文教室」に参加して
きました。
エッセイ お題は「花」
お題は「花」
「花」というお題で、なにか作文を書いて、
というと、何かしら作文はできるもの。
どんな内容でもいい
「花」にまつわる自分の想い出や
経験、感じた事は誰にでも書けること
はあるらしい。
その人を知るには、「花」をお題に作文
を書いてもらうと、その人となりを見ること
が出来ることを、先日参加したカレンさんの
セミナーに出席して感じた事。
保育士さんらしい優しさやその情景が見えて
きたり、「美」に関するリスペクトを感じる人
もいれば、花に対する価値観から子育ても
そうしているんだろうなぁと思えたり……
400字～600字程度の作文なんだけど、
それだけのことがわかるって作文はいいな
と思った。
で、今回私が書いた作文を載せてみること
にした（はずっ）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
花
「きっとまたさみしいおもいを
してるんだろう」
そう思って、いつもはラインで済ませる
「連絡事項」をわざわざ電話でしてみる。
電話に出る声のトーンがひとつ上がる。
とりとめもない世間話が次々と流れてくる。
「うん、うん、それで？」
とただ耳を傾ける。
ひとしきり話し終わると、
「じゃ、またね」 と電話を切る母。
相変わらずな人だな。言いたいことだけ
言って、気が済むとスイッチをパチンと
押したように切れる。
お彼岸が近づいてくると必ず咲く花、
彼岸花。
彼岸花を見ると、亡くなった父や兄のことを
思い出す。それと同時にこの2人を想う母
のことが思い浮かぶ。
愛する2人を早く亡くした母の哀しみは私に
はわからない。
いつまでも哀しんでいる姿をみると
大切な人の死は「時間薬」が効かないんだな、
と思う。
いつもせわしく日々を過ごしていると、ついつい
忘れがちになってしまう大切なことがあるんだろ
う。なかなかそういうことに気づけない私。
日々の生活が「当たり前」になってしまっている。
彼岸花を見ると、亡くなった父や兄、ご先祖様を
思い出すことを通して、私はいつも母を想う。
きっと私は母が好きなんだな。
いろいろあって母のことを恨んでいたけど、
私の中でそのことはもうゆるしているんだな。
かけがえのない母を大切にしていこう。
そして「今」を大切に。
年に１度、そういうことを
私に気づかせてくれる彼岸花。
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