遠くから
微かに
聞こえる
転んだところから
人がおきあがるには
なにかをつかまえて立ち上がったり
人の手を借りて立ち上がったり
ひかりをみて
掴まえようと立ち上がったり
手をつけて膝ついて
立ち上がったりするんだったと
思い出して
地面みて
空みて
立ち上がることだけを目標にした日
様々なことを思い出す
自分の“いま”はどこからかと
ずっとずっと考える
生まれるまえのことも
ずっと ずっと 考えて
人がたくさんいることを
見つける
そんなひとの順のなかに
“いま”の自分が並んだら
小さすぎて
自分の“いま”はどこからかと
ずっとずっと考える
生まれるまえのことも
ずっと ずっと 考えて
人がたくさんいることを
見つける
お世話になったひとから
顔の知らない誰かに たどり着き
繋がりを
みれば
“いま”の自分が並んだら
小さすぎて
僕の諦めと
僕の惰性が笑いだして
僕が転んだままでは
いけないことが分かるようになっていた
たくさんのひとが確かにいた
地面みて
空みて
立ち上がることだけを目標にした日
前をみて
地面を踏みしめる音がする
