感想1に続き、「勇者たちの中学受験」の感想文です。


ネタバレ注意!!

あくまで自分の感想文です。人生観の違いからご不快になる方はいると思います。ご了承くださいますよう、お願いいたします。



第1部、第3部では、受験した学校からなかなか合格が貰えず、親子で気持ちが乱高下する様が描写されていました。実質最初の3日間で終わる近畿地区、受験校にほとんど選択肢のないその他地域と違い、首都圏は「現実的に通学できる範囲」にさまざまな難易度の学校があるので、併願戦略に関しては受験生・保護者の思惑・迷いなどいろいろあるのでしょう。

その中で、できるだけ早目に合格通知を貰っておく、ということが受験全体での安心材料になり、受験生にも保護者にも心理的に高い価値があるということが描かれていました。まあ、受験生はともかく、保護者まで一緒に一喜一憂する必要はないんですけどね(笑)。

「入学してもいいと思う、無理をせずに合格できる学校を用意しておいてください」言い古されたことですが、受験生本人の心理状態を考えたら、本当に大切だな〜と思いました。

「チャレンジするのはいいんです、でも併願校はA判定が出ている学校から選んでください」塾の説明会などでもさんざん言っているように思いますが、言いたいことは同じだと思います。

本書を読んで、「安心材料」と「行先」を準備しておくのは、親の仕事だと思いました。