巷で話題の「勇者たちの中学受験」を購入して読んでみました。順不同ですが、感想を書いてみます。

ネタバレ注意!!

あくまで自分の感想文です。人生観の違いからご不快になる方はいると思います。ご了承くださいますよう、お願いいたします。



第2部は、塾の特待生という制度と待遇に浮かれた母親のお話でした。なかなか世知辛い話です。

自分は早稲アカがどういうところか知りませんが、金銭的に優遇される「特待生」というものについては書いておきたいと思います。

私立中学・高校で学費免除の特待生は様々な学校で設定されますが、学業成績を維持することは勿論、いろいろな場面で学校の意向に沿うことが求められます。
授業態度、学校行事などで「他の生徒の模範」となることは当然として、大学受験時に全く行く気のない私立大学を受けて合格実績を稼いだり、国立大学もチャレンジを求められる、くらいは普通です。
それだけ尽くしても、学校側は「それが当たり前」な態度だったりします。鎌倉時代の「御恩と奉公」という関係が、結構近いように思います。何のために学校が授業料の減免をするのか、考えれば当然ですが、生徒の側もその自覚と覚悟は必要だと思います。