(1)断られるという事はご縁が無かったという事
多くの利用者を担当していると、利用者の方から「ケアマネを代えてくれ」という事に出くわすことがある。もともと相性が悪いというか、話をしていても「これはダメだわ」と思うような人なら交代して欲しいと言われれば「ラッキー!」と思うが、何年も続いている人で突然交代を希望されたら、「何が悪かったのかな」と自信を失う事もあるだろう。
ケアマネという業務を考えれば、利用者との相性というのは二の次に考える。その人がどんな人であろうと、その人や家族が生活を送る上で力になりたいと思いながら仕事をしているはずである。それがよく分からない理由で断られるというのは、ケアマネの側からすれば身に覚えも無いし、「お前じゃダメだ」と言われているようなもの。
しかも利用者が直接言うのではなく、地域包括なんかに言った場合、「あなたが利用者と信頼関係を作れなかったから」とこちらのせいにされる事もある。
まあ、ご縁が無かったと割り切って、今担当している利用者に力を注ぐのが良い。傷は時間が解決してくれる。
(2)断られそうで断られない人もいる
利用者の側からすれば、人生の最後に世話になる人というのは相性が良い人が良いだろうと思う。特に介護保険というのはよく分からない。近所の人に聞いても自分がどうなるかイメージが出来ない人も多いだろう。
特に利用者にすれば「こんな簡単な事」と思っていても、出来ない事もある。何でもやってくれるとは思っていなくても、いざ出来ないと言われると「じゃあどうするの」と不満が残るシーンになる。
介護というのは利用する側の期待によるものもあると思う。介護する側への期待が小さければ文句も出ないし、期待が大きければその期待に沿えない時は頭に来る。
私の利用者でもすぐに怒る人がいて、いつか断られるのだろうと思っていて、もう10年たつ人がいる。だからその関りというのはこちらで傾向を対策できるものでもないのだ。
(3)ケアマネ不足であるから
それでケアマネを後退した人は新しいケアマネの下で支援を受ける事になるが、うまく行く事もあればうまく行かない時もあるようだ。
出来ない事はケアマネを代えても出来ない。しかし前任者が「出来ない」事を伝えているから、後任者があれこれ言われる事も少なくなったともいえる。
まあ、ケアマネを選ぶ際に数人から選ぶという事はほぼないだろうから、交代をするという事は普通にあってよい。ケアマネ側もがっかりすることなく、新しい利用者を迎える準備をすべきだ。気持ちを切り替えよう。
