選ばれるケアマネ?そんなバカな話を聞いてみよう | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

(1)選ばれる事業者を、とみんなが意気込んだが

こういう話は介護保険制度が始まった時からあった。良い事業所は発展する。いい加減な事業所は淘汰される。だから「質の高い」事業所を目指さなければならない・・・というもの。

 

果たして介護保険が始まって25年。そういう時代になっただろうかという事。

 

介護保険制度が始まる前から高齢者福祉に従事し、10年以上ケアマネをやっている私からすると介護人材の利用者への人当りが良くなったとは言える。

 

しかし「質」とは何ぞや?という事が全く分からない。そもそも「介護の質」というのは立場によって全然違うからだ。しかし制度を作る側はこの「質」という言葉を錦の御旗にして研修事業を徹底し、挙句の果てに介護職員から見放された。

 

そしてケアマネも更新制が廃止され、研修は残るものの、研修を受けないと資格が取り消されるということは無くなりそうだ。これは国が目指してきた「質の向上」とは反するものでは無いだろうか。

 

(2)なぜケアマネが利用者負担が無かったか

さてケアプラン有料化の話は実際に続いている。これは介護報酬改定の度に出て来ては業界団体が押し返し続けてきた問題だ。

 

そもそもなぜケアマネが保険10割で自己負担が無かったか。

 

一つは制度の周知徹底。そもそも介護保険で何が出来るとか、一般の人は知らない。病気やケガで要介護となった人が、何が必要で、何をすれば改善する可能性があるか。そしてその間の面倒をどういう形で見て、生活を支えるかプランを作るのがケアマネである。

 

そしてもう一つは法の番人機能。ケアプランというのは利用者本人や家族が作ることも出来る。それをセルフプランという。だから要介護度が出て偏ったサービスを入れることも可能だ。例えば毎日訪問介護を入れるという事が制度発足当初はいくつもあった。それを制度で回数制限しているが、それを言える存在としてもケアマネは機能している。

 

(3)いち個人の思い込みの記事

そもそもケアマネは利用者や家族にとって都合の悪いというか、不本意な事も調整しなければならない。利用者の希望と、家族の希望が必ずしも一致するとは限らないからだ。

 

そうすると片方を優先する事になる。両方の希望をかなえることは何もしないことに等しいからだ。

 

問題解決を勧める為にケアマネが悪者になる時もある。そうすればケアマネの評価というのは高いものにはならない。

 

よく、評判の良いケアマネはとか言われるが、食べログのような数字で表すことが出来るものでは無い。そして評判が良いからケアプラン料を高く設定することも出来ない。逓減性があるとはいえ、受け入れ人数には限界がある。

 

つまり評判が良くてもも悪くても、人不足であるケアマネはどうにかなるものではないのだ。

 

この記事を書いた人はそんなことぐらいわかりそうなものなのに、なんか思い込みで書いたんだろうと思う。