(1)更新研修のくだらなさ
ケアマネの更新制廃止のニュースは多くのケアマネの歓喜の声となっている。
どれだけあの下らない研修で嫌な思いをしたか。無駄な時間を使わされたか。研修中にも鳴りやまない携帯電話。休み時間に電話をかけまくるケアマネの姿。こんな下らない研修を受ける時間があるなら、利用者の対応をしたい。そう思いながら研修に参加し、足早に俯きながら帰っていくケアマネの姿をどれだけ見ただろうか。
しかも研修を受けなければ、ケアマネの仕事そのものを失う。だから期限ぎりぎりで受講する人は、親の死に目にも会えなかったという人もいるだろう。
人の命よりも優先すべき研修がケアマネの更新研修なのだ。
(2)大義の為に
さて、更新制が無くなるのは良い。
実際にいつ無くなるのか?という事であるが、この話が出たのはつい最近で、2025年の通常国会に提出されれば、最短で来年度から、という事と仮定する。
そうすると不満が出るのは、2026年度までに研修を受けなければならない人で、2021年度から2026年度までの期間、既に研修を受けた人や研修を申し込んだ人、という事になるのだろうか。
個人的にはそういう人の処遇は後回しでも良いと思っている。というのは、まず法案を通すことが最優先で、個々の事情による不利益に対する対策は後でも良いと思うからだ。
細かいところまで詰めるとなるとそれだけ時間もかかる事になる。研修継続させたい側を利する事になるので、ここは大義と思って、早急に研修制廃止に進んでもらいたい。
(3)居宅介護支援事業所の管理者要件は
さて今後、他の事で同のような動きが出るか、という事も注目したい。特に居宅介護支援事業所の管理者要件は気になるところではある。
というのも、取得が難しい資格を必須とすると、事業所の存続自体の危機になる。
そういう人を雇い入れることがどれだけ困難か、という事である。しかし逆を言えば、そういう人を雇うことが出来る、もしくは社内から育てることの出来る大手には有利で、結局は零細の居宅介護支援事業所は退場させる方針である事には変わらないのだ。
思う所は色々あるけれど、個人的には時代の流れの中で生きていくしかないと思っている。また、その流れをどうこうしようとも思わない。それは他の人と違う生き方をしているからという事もあろうが、そこまでやる気も無いという事も理由である。
だから私から声を上げることは無い。心の中で健闘を祈り、期待するだけなのである。
