（1）空プランに思う
要介護認定を受けたらすべての人が介護サービスを使うというわけでは無い。
例えば要支援、要介護1の人でベッドが必要となった場合、特に医師からの指示などが無い場合は自費になる。この場合は介護報酬が算定できない為、ケアプランを作る必要も無い。
そういう時はモニタリングも必要でなくなる為、訪問すらしなくなる。ケアマネの立場からすると、何かあったら連絡してくださいね、という事になるのだが、それで良いというばかりではない。
（2）厄介な利用者だったらサービス終了
私の担当したケースの話。
パーキンソン病の人で、突進歩行などの症状がひどい時に依頼が来た。起き上がりが困難で、介護ベッドと車椅子レンタルで始まった。要介護度は要介護1なので介護ベッドは自費レンタル。車椅子のみ介護サービスの対象になったが、車いすも近所の人にいらないのを貰ったとの事で、対象外になってしまった。
それでも担当を外れるという事もあろうが、今後何か必要になる事を考えれば、相談窓口として残しておくべきだろうという事になる。
まあ、ケアマネの立場から見れば、実際サービスが無くても関係を続けておくべきかと考えるわけで、もし厄介な利用者だったらこの時点でサービス終了！、今後必要な時は別のケアマネを探してくださいね～という事になるだろう。
（3）ケアマネが利用者を選ぶ
ケアマネというのは介護サービスが発生して、給付管理を行って初めて介護報酬の請求が出来る。だから相談窓口として確保しておきたいなら、杖１本でも借りておいてくださいね、というケアマネもいると思う。
本来の相談業務の趣旨とは異なるかと思うが、ケアマネが関わり続けるためにはしょうがないとも思う。杓子定規にいえば、介護サービスと使わなければ地域包括支援センターが担当するという事になるのだが、利用者や家族にとっては担当が変わる事にも抵抗がある人もいるだろう。
ケアマネと言う相談する担当が介護サービスを使う使わない、要支援、要介護などの、本人が望まない形で相談窓口がコロコロ変わるという仕組みの中ではこうするしかない。
逆にケアマネとしては、介護報酬が発生しないものについては関わる必要も無い。それこそ利用者が良い人か悪い人かによって担当を続けるか、投げ出すかにもなるが、その位の依怙贔屓はしても良いだろうと思う。
ケアマネが利用者を選ぶというのも時として必要だ。