(1)メディアの露出が多くなった「才女」
最近、若い人がテレビで頑張っている。
以前はアイドルなどが芸能の場面での活躍しかなかったが、最近は政治を含めた社会問題を討論する場にも出て頑張っている。それ自体は素晴らしいと思う。
こういう所に出て意見が言えるのは頭が良いのだろう。女性だったら「才女」と言われるのだろうと思う。
しかし、そのやり方が違う。
疑問を持つのは良いが、相手に食って掛かったり、場合によっては言い負かそうと躍起になっている姿は、中年のおじさんから見ると痛々しい。何をそんなに敵視しているのだろうかと思う。
(2)若い人の不満が高まっている。
彼ら彼女らには言い分がある。
若い人が生きていくのに不安なのだ。その原因となっているのは「老害」連中が悪い社会を作って、既得権益で生きている事。狡賢い奴らの為に我々若い世代が嫌な思いをしている。そんな思いから来ているのだろうと思う。
勿論、食ってかかられる側にも問題はある。
数年前、学生運動みたいな動きもあった。それ自体は幼稚なものだったと思うが、いずれにしても不満を打破するべく動くというのはいつの時代でもある事だろう。
さらに税金や社会保険料などの徴収率は30年前の30%に比べて、今は50%に迫ろうとしている。そして収入額は減っている。つまり可処分所得が減って、皆貧しくなっているのだ。
不満が無いわけがない。
そして昔は「若い奴が口を出すな!」と力で押さえつけられたものが今はパワハラと言われる。
殴ってこない相手にはいくらでも悪態をつくことが出来る。
そんな背景から、人の意見を遮ってまでも自分の意見を主張するような番組が多いし、一部の人にはもてはやされているんだろうと思う。
(3)揺り戻しはあるか
さて、インターネットメディアを含むそうした番組が多く、若い人が賛否ありながらも出ている現状に揺り戻しはあるか。
おそらくないと思う。
同時に主張したからと言って何が変わるものでもない。
政治に関心があるかないかという事についていえば、今の日本では関心が無くても生きて行ける。それだけ平和な国を作り上げた。
おそらく戦争地域では、国の在り方についても議論は紛糾するだろう。それだけ平和を望んでいるからだ。
なので、若者のこういう動きというものについても、池の中のカエルが騒いでいる程度のものなのだろうと思う。
なので主張するだけ主張すれば良い。