(1)石破総理誕生!だが・・・
自民党の総裁選挙を受け、石破総理が誕生した。随分前からテレビに出ており、その独特な口調とある意味舌鋒鋭い批判は、一つの味として、そして身近ではない議員のイメージを変えて政治への興味を誘った人であるとも言えるだろう。
この方、テレビの人気に加え、地方での人気は高い。農林水産大臣をやっていたという事もあるだろうし、鳥取という地方出身でもあるからか、足繫く地方に通う地道な活動が結果を生んだとも言える。
しかしネットメディアの評価は著しく悪い。特に長々と話す割には内容が無いという事は揶揄の対象になっている。
更に総理就任後にどうもブレブレの面が出てしまった。総選挙の件、そして不記載議員への処分など、身内からも反感を買う行為が見られる。
ともあれ今月に総選挙が行われる。介護の政策が取り上げらっるのは悪い事では無いが、私としては信じられない。
(2)民主党政権時
以前、民主党が政権に就いたことがあった。
最初に動いたのは介護の資格の問題のアンケートだった。内容は忘れたが、今のままでいいのかというような内容だったと思う。
そして大きかったのが訪問介護の給付制限。
それまでは訪問介護の時間は30分単位で区切られていた。
それが60分のサービスは45分に、90分のサービスは70分に短縮された。
その理由がひどい。
うる覚えだが、その時の厚労省の資料に、訪問介護の生活援助の大変さはあるものの、効率よくやれば時間は短縮できるはず、という事で時間の短縮が決まった。
例えば洗濯と掃除だったら、洗濯機を回しながら掃除機をかけるということは出来るだろう。しかし掃除と調理だったら、同時に行うことは出来ない。
それでも時間を短縮した。我々にすれば逆立ちしても鼻血も出ないのにまだ出るだろうと振り回されているようなものだ。
(3)耳障りの良いことを言うが
選挙だから耳障りの良いことを言う人は当然いる。
中には全く介護のことを知らないのに「介護は~」という人もいる。
我が自治体でもそういう奴がいたが、おそらく有権者は見透かしていたのだろう。現職でありながら落選した。
今回の件でも、どうやって財源は確保されるのかが聞きたいところではあるが、政権交代が仮に行われたとしても、おそらく大して変わりはしない。それはこういう時だけ前政権のものを引き継ぎ、という文言に変わるからだ。
それに介護の側もムーブメントが起きない。
これは業界あげて応援しようという人もいない。
もはやそれだけの気力もないのかもしれないが、今回の選挙のメインは間違いなく介護ではないという事は念頭に置くべきだろう。本来であれば革命レベルのムーブメントが必要であることをちょっと耳障りの良いことを言うというのは、それだけ薄っぺらいという事なのだろうと思う。