(1)早田ひな選手の発言
今年のパリオリンピック、卓球の早田ひな選手が帰国後何をしたいかをインタビューで聞かれ、「鹿児島の特攻資料館(知覧特攻平和会館)に行きたいです。生きていること、卓球ができているのは当たり前じゃないのを感じたいからです」という発言をして、一部から批判の声が出ている。
中国や韓国の中でも日本を敵視する人や、日本国内でも左翼系の人、何かあるといっちょがみして目立ってやろうという人が批判しているだろうが、大方の人は拍手喝采。「若いのにしっかりしている」という早田選手への再評価につながっている。
(2)特攻隊には感謝を
さて、私も初詣は毎年靖国神社に行っている。
明治維新以降、日本は日清、日露、第一次世界大戦、第二次世界大戦と戦争の渦に巻き込まれながら国を保ってきた。弱肉強食の時代である。強いものだけが生き残り、弱いものは潰されるのである。
武力衝突のこの時代、徐々に力を失ってきた日本は特攻隊と言う禁じ手を使う。
勿論、死にたいなんて思う人はいなかっただろう。
しかし、日本各地で民間人を殺傷する空襲が行われ、本土決戦が現実味を帯びてきた今、それをどうにか食い止める為に犠牲になる若者がいたことを忘れてはならない。
今の時代で考えれば、占領されても民主的に統治されていただろうと思う人もいるかもしれない。しかし植民地と言うのはそんな甘いものではない。
日韓併合と言うのがとてつもなく悪い事のように言われるが、同じ時期に行われたドイツのポーランド併合はとても比較にならないほどだったという。
それは西尾幹二先生の朝生での話によるが、その統治はすさまじく、しかしそれが世界で行われてきた現実なのである。
それが日本で行われたらどうなるか。それは日本という国の滅亡につながるのである。
(3)特攻隊の方の残した文章を読む。
行間からは生まれてきた時代の悪さを嘆きながらも、自分の一撃で家族が守られるならと男として大好きな家族を守るために死にに行く、という決意が伝わってくる。
よく特攻隊は無意味とか無駄死にとか、悪いのは上層部で特攻隊は犠牲者だのと言う人がいる。そして特攻隊の命の攻撃は、今の平和には関係ないという人さえいる。
何と無礼な話だろう。
この方たちがいたから今の平和があると私は思う。
私の好きな場所は、靖国神社の午後。
木漏れ日の中で時間がゆっくりと過ぎる。
この平和こそ、先人の望んでいた未来ではないだろうか。
と同時に、そこにいるであろう英霊は、世界で一番優しい霊である。
この穏やかな時間は英霊も幸せだと思う。
それであれば霊はいると思いたい。