(1)ちゃんとするという事
学校でも家庭でも「ちゃんとしなさい」と言われた経験は誰にでもあるはず。それが頭に残っていれば、「ちゃんとしていない」ように見える人の怒られやしないかヒヤヒヤしてしまう。
言って言う事を聞かせられればそれで良いが、言う事を聞かない奴は力で押さえつけなければならない。
後輩がちゃんとしていないから起こられるのは当然だが、場合によっては「お前の指導が悪い」ととばっちりを食う時もある。
例えば、大学では1年生は4年生とは口もきけない。
1年生が何か問題を起こせば、4年生は3年生に、3年生が2年生に、そして2年生からその問題を起こした1年生に注意する。昔だったらそれぞれ殴るなんて言う事もある。
そうした環境で下級生は上級生やOBに対する接し方を学び、それが社会人になっても生きている人は多いと思う。
(2)先輩は面倒くさい存在
学校でも会社でも、先輩や上司と言うのは威張りくさって面倒くさいものだった。飲み会でも「俺の酒が飲めないのか!」と下らなく絡まれた経験がある人は多いだろう。自分はそうなるまい、と心に誓ってもいざそういう立場になると同じ事を繰り返す。
おそらく「威張ってみたい」「マウントを取ってみたい」というのは本能的なものなのかもしれない。しかしそれは他人が目に付くからであって、自分軸で考えた場合、他人がどうあれ関係ない。
言われる方も、自分なりにちゃんとしていると思っている。だから注意されると頭に来る。
場合によっては注意するくらいならちゃんと教えろよ、という事もあり得る話である。
(3)成果主義は
それでこの記事の話、若い人は成果主義が善で、年功序列は悪と
思っていたが、年功序列希望が過去最多となるそうだ。
この結果は予想外だが、今の時代は威張る先輩は「パワハラ」扱いされて、若い人が生きやすい時代なのかもしれない。それであれば、わざわざ生き馬を射抜くようにガツガツ成果を上げなくてものんびり年功序列の方が良いのかもしれない。
良い悪いは別にしても、のし上がってやる!という人が減っているというのは、それだけ元気が無い時代なのかもしれない。