(1)親は子供を自分の所有物だと思っていないか
親は子供に自立を促す一方、自分には歯向かってもらいたくない。私の親がそうだった。「お前は何も出来ないんだから、俺のいう事を聞いていればいいんだ!」と何度言われた事か。それなのに、何かあると「お前はも出来るんだから」と手のひらを返したように言う。当然、我が家は家庭不和だった。生活には困らなかったが、自分の好きな事はやらせてもらえなかった。その辛い思いは今でも引きずっているかもしれない。
(2)受験戦争の波にもまれて
うちは両親ともに高卒で大学に行っていない。父親は家を継ぐために、母親は家庭の事情でと聞いている。だから子供には大学に行ってもらいたいというものはあったのだろう。しかも父はそれなりに名の通った高校に行っていたので、有名な大学に行けたという自負はあったようだ。なので私に対する期待は大きかったと思う。
大学に行って何をして欲しいという事ではない。
しかし高卒よりも高い目線で物が見えるという事に期待していたようだ。
結果としては一年浪人した後地方の大学に行った。
それはそれで楽しい青春時代だったし、今でもたまにそこに行くという事は、自分の中では成功した事だと思っている。
(3)失敗させる事
大学の時、運転免許を取るために合宿に行って、その仲間と夜いたずらをしに出掛けた。その時に有名大学の人が「俺、ここまで成功してきて、こんな所で失敗したくないよ~」と言っていた。
確かにそうなんだと思う。
辛い思いをして勉強してきて、つまらない事で人生を棒に振るなんて、それこそつまらない。
だから失敗したくないし、そんなところにいたくないというのもその通り。
しかし、そんな場面は社会人になればいくらでもある。
そうなった時に開き直るのが良いとは言わないが、その危機回避だとか、そういう処世術は必要。
そうすると、子供の頃に怒られたりすれば、そうならないようにしようという危機管理能力は磨かれるのではないかと思う。
(4)失敗を糧にする
この記事のテーマである「反抗期」
身体的にも精神的にもパワーが充満し、そのはけ口をどこに求めるかという時期。抑えようにもあふれ出る気持ちの氾濫は、失敗を呼ぶ事もある。
もしかしたらこの時期に失敗を経験させることも必要なのかもしれない。それは後々になって振り返ってみれば分かることかもしれない。
いずれにしても失敗は成功の母というのは正しいようだ。
