(1)他人から見るケアマネとは
ここ数日間の「JOINT 介護ニュース」でケアマネの事について取り上げられている。いかに現場以外の人たちがケアマネについて理解していないか、段々なり手がいなくなってあたふたしているのを如実に表してる証拠であるとも思う。
これらから思うのは
国(厚労省系)→何とか人手を確保しないといけない。それに何かご機嫌を取らないと人がいなくなる。
国(財務省系)→ケアマネにお金は出したくないし、取れるところからは何でも取る。厚労省の苦労など関係ない。
ケアマネ→処遇をもっと良くしてほしい。
という、なんともチグハグは話だと思う事である。
(2)違う、そうじゃない
おそらく現場のケアマネの目はもっと冷ややかである。
私個人の意見であるが
①ケアマネに対する過度な負担は辞めるべき
②便利屋に使うならもっと利用者数を減らし、その上で介護報酬を上げるべき
という事だろうか。
具体的に
①は研修の縮小である。
ケアマネの研修自体は反対ではない。
しかし研修を受けさせる目的があまりにも現実離れしている。ケアマネは制度のゲートキーパーであり、サービスをコントロールできるキーパーソンである。本当に高齢者の利益の為なら勉強する事はやぶさかではない。しかしケアマネの研修、特に更新研修での事例検討などは無駄だ。研修のための事例と言わざるを得ない。
②についてはケアマネに望むことが明確でないという事である。
仕事をしていると、利用者や家族は「ケアマネというのはタダで何でもやってくれる」と思っている人は少なくない。それだけ分からない分野に対して頼りたい気持ちがあるのは理解するが、それであれば介護保険内外問わずの関わりをすべきだと思っている。
(3)ケアマネの評価は人間力も試される。
個人的に②というのは利用者や家族の「ケアマネの質」の評価につながると思っている。
高齢者や家族にとっては介護保険制度というのは一部でしかない。もっと話したい事は雑談レベルでもあるのに、話して良いか分からないという探ってくる人もいる。
私はとりあえずどんな話でも聞くし、自分の範囲で解決できることは調整する。私は包括でも役所でもすぐに相談するタイプだが、難しいお題に対して抱え込んでしまうケアマネも少なくないと思う。
それであればケアマネのメンタルヘルスも必要だし、良い意味で受け流すという事も必要。
やはり人生経験も必要かなと思う。
とすると受験資格を緩めて受験者数を増やそうが、家族のお眼鏡に叶う人はそういう事ではない。
産めよ増やせよは理解するが、釣った魚に餌をやらないと死んじゃうよ。
国はそれで良いのかもしれないけど。