この記事、まさに私のようである。しかし私は高学歴になれなかった失敗作である。
私の場合、良い言い方をすれば親が教育熱心だった。小学校の低学年から塾に行かされ、何かあれば勉強勉強と言われた。父と姉がいわゆる御三家と呼ばれる学校に行っていたというのもあっただろう。私も中学から私立に行くことが当然、「公立に行ったら大変だぞ」と言われ続けた。
果たして中学受験に失敗し、公立中学に行った。そして高校、大学と続く。
今思えばこの時の「公立に行ったら大変だぞ」という言葉は、自分でも友達に自然に言っていたと思うし、公立に進学するであろう同級生の反感を買っていたと思う。「俺はお前らとは違うんだ、お前らとの付き合いはここまでで、中学からはもっとレベルの高い仲間が出来るんだ」という、上から目線に思われてもしょうがなかった。
学歴があれば人生上手くいく、というわけではないが、上手くいく人生の特急券を手に入れるようなものだと思っていたかもしれない。事実、就職でも婚活でも高学歴の人は一目置かれている。低い学歴の人がいくら目立っても大企業に就職するのは難しい。仮に就職できても中での学閥に入っていけなくて苦労するという事もあるだろう。
逆に能ある鷹は爪を隠すで私の周りの高学歴の人はそれをひけらかさない。それに学歴はそこそこでも何億も稼いでいる人もいる。金があろうがなかろうが幸せに生きている人は沢山いる。
要は高学歴でも「使えない奴は使えない」のである。無駄な高学歴よりも実践という事だと思う。
やはり世の中で生きていくためには何が必要か、という事なのだろう。これは座学で学ばないものである。
勿論、その人の性格もあるだろうが、何か気に入らない事があると不貞腐れたり投げ出してしまっては、そういう評価にしかならない。
自分を振り返ると、それでも生きていることに感謝しなくてはならないと思っている。