昔、というよりも今もそうかもしれないが、社会では酒が強い奴が偉いという風潮は何処かある。
私が20代の頃もそうだった。私は酒が飲めないので、それで取っ組み合いになったこともある。
それこそ「俺の酒が飲めないのか!」とばかりに絡んでくるやつには本当にウンザリ。
それが若い人もいれば、ある程度の高齢の人で「酒を飲めない奴をいじめるのが大好きなんだ」という人もいた。
酒を飲める飲めないというのは、出来る出来ないの話。出来ない事を強要されたって出来ないものは出来ない。
今でも酒を飲まない奴は飲み会とかに来なくて良いとばかりに呼ばれない事もある。
こちらとしては逆に嬉しいのであるが。
そもそも飲まない立場から言えば、飲んでも飲まなくても良い人は良い人だし、嫌な奴は嫌な奴としか思っていない。
本音を出すのに飲まないと言えないなんて言うのは、人としてちょっと違うと思う。
おそらくこういう事は今も続いているのだろうと思う。たまに居酒屋で大騒ぎしている若い奴を見ると、やはり「酒が強い奴はエライ!」と思っているのかなと思ってしまう。そういう奴は年を取って「俺も若い時はやんちゃでさあ~」なんて自慢話をするのだろう。
この記事でもあるが、子を亡くした親が訴えた事で大多数が控訴したという。
おそらく飲酒を強要したのは少数で、大多数は見てるだけというか関心もないという感じだったのだろう。それでもこういう判決になり、16人に対し5090万円の慰謝料と謝罪という社会に出る前には重すぎるともいえる結果になった。
飲めない人に無理やり飲ませるという事は悪しき慣習である。