私がケアマネにになってすごいと思ったのは、福祉用具貸与事業者のフットワークの軽さ。
利用者の中では急に退院してきました!なんてこともある。今すぐ来て!なんてこともある中で、どうしても福祉用具が必要なケースがある。そんな時に明日まで待ってくれではなく、その日のうちにベッドまで持ってきてくれるという、なんとも力業でもある。
それで、他の介護側に比べても一般職の色が強いというか、営業色が強いのも福祉用具業者の傾向。
ただ、問題は貸しっぱなしで何もしないという業者があった事。
以前、我が区でも貸しっぱなしで何もしないという業者があった。確かに自費ベットの金額が安く、地域包括も使いやすかったのか、殿様営業をしていたが、いつの間にかいなくなっていた。
それは本当に貸したら貸しっぱなしというやり方だったからで、モニタリングなどが科せられると人がいないという事だったのだろうと思う。
これいがにも福祉用具というのはよくやり玉に挙げられる。
以前、介護ベッドのせいで自立が損なわれるとかいう理由で要介護2以上でないと介護ベッドをレンタルできなくなった。
その時から業者は自費ベッドをどう扱うかに苦慮し、極端な話、介護保険の自己負担と同じような金額で料金を設定しているところも多い。
そうすると、例えば1000単位のベッド。自費で1000円で出していたとする。その方が要介護2以上になって介護ベッドをレンタルすると、1割負担の人は1000円だが、2割負担の人は2000円になってしまう。
介護保険の方が自費よりも高くなるという現象も起きてしまうのだ。
まあ、色々と難癖をつけられる福祉用具だが、適正に使用していれば良い、と一言で言ってしまえばそうなる。
機能が便利になれば自立を阻害すると言われる。
何とも皮肉な事である。