「かつてあたり前だった結婚も、いまや若者には「重荷」でしかない。2040年、人口の半分が独身者になり、そのほとんどを高齢者が占める―「大独身時代」を迎える日本を襲う、悲劇の連鎖とは。」(文中より)
この書き出しで始まるこの記事、まさにその通りだと思う。
高齢者にしてみれば介護費用の負担云々という不満はあると思う。しかし若者にとっては、今の高齢者が負担しなかった介護保険料だって40歳から徴収されるし、消費税だって昔は3%だったのが今は10%負担している。昔に比べて可処分所得が減っている。それに結婚したからって幸せになれるか分からない。子供だって欲しいけどうまく育てられるか分からない。だったら独りでいいじゃないか、というのもその通り。これは男性の立場でありこの程度で済むが、非正規だった女性などはもっと悲惨とも言われている。
「これから結婚できるのは、高学歴、大都市在住、大企業勤務の人だけになる。反対に低学歴、地方在住、中小企業勤務、非正規雇用の人たちはますます結婚できなくなる。彼らを待ち受ける未来は悲惨です。対策を練る政治家や官僚は恵まれた環境で暮らす層ばかりですから、そういった人たちに向けた高等教育、結婚支援は視野に入っていないのです。」(文中より)
そうでしょうね、と思う。
所詮、人の事など考える余裕などない。自分が生き残るだけで精一杯なのだから。
まあ、とにかく結婚というものは貧乏でも地方都市でも関係なく、良いものだという世論がないと難しい。やはり成功例の列挙しかないのかな。
とにかく今の日本に明るい未来は見えていないのである。