「子どもは親が間違っているとは見抜けません。自分が原因ではない行動やトラブルの責任を不当に被らされ、知らぬ間に罪の意識を吸収し背負い込んでしまいます。そんなことが起こるたびに、子どもは自分が「悪い子」なのだと思い込むようになるのです。」(文中より)
相手を自分の思い通りにしたい、その為には相手に贖罪意識を植え付けさせるという点で毒親と戦後アメリカが日本に行った戦争責任広報計画(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム War Guilt Information Program)は似ていると感じた。
簡単に言えば自分の立場(親・アメリカ)に立って、相手(子供・日本)が悪いと言い続ける。そして自分(親・アメリカ)が行っている事は当然であり、常識であり、世界基準であり、正しい行為であり、相手(子供・日本)の行ったことはそれに反する間違った行為であり、相手は未熟者。だから自分(親・アメリカ)の言う事を聞け、というものに思う。
その結果、日本は自分の国に誇りを持てず、海外に出ても卑屈な事しか言えなくなってしまった。
「日本は良い国」という保守論客や政治家はこぞって叩かれ、排除されていった。
政治の世界ではその卑屈さに限界を感じた保守層が政党を立ち上げた。
おそらく多くの人は自分に自信は持てない。
しかし、日本国民として、先人たちが切り拓いた歴史を感じることが出来れば、自分に自信がなくとも民族に誇りを持つことは出来るかもしれない。