ストレスのはけ口は介護職員ではない。 | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

 

 

私が思うに、介護の仕事をやりたがらない理由にこれがあると思う。しかも相当な割合で。

 

要するに暴力を受けたり、罵倒されたりしてもやり返すことが出来ない。そういう人だ、とか病気がそうさせているとか、そのような行動をするには理由があるはずだ、とか耳障りの良いことを言うが、一番の理由は「介護職員が守られていない」のだ。

 

それで前回の改定でハラスメントに関する規定が運営規定に盛り込まれるようになった。

 

しかし、許さないと言っても何をするの?

 

それを思うと、私も創業した直後、障がい者の職員に対するセクハラ事件が起きた。

 

これは私のやり方、判断。

すぐに警察に行き、被害届を出した。

警察はすぐに動いてはくれなかったが、最終的には100万円ほどの示談金で決着がついた。

 

介護職員は機械でもサンドバッグでもない。

何をしても良いわけがない。

しかし、様々な研修でも介護職員を守る、といった研修はほとんどない。むしろ介護職員からの虐待、みたいのがテーマに上がる事の方が多い。

 

そうじゃないよな。

 

介護職員が日々、どんなに嫌な思いをしているか分からないかな。いや、分かってるよな。

 

業界も臭い物に蓋をする傾向があるし、先の我が社の事件も他社だったらセクハラされそうになった時に逃げないあなたが悪いのよ、と言いくるめられそうな場面でもある。

 

まず、介護職員が安心して働ける環境を作ることが一番。それには法的にも守られなければ。

そして、いたずらかもしれないが、セクハラ、カスハラ、パワハラをした利用者、家族は罰せられないとだめだと思う。

 

実は介護の現場と言うのは利用者や家族からのセクハラ、カスハラ、パワハラは肯定はされなくても声を上げることすらできなかった業界なのだ。

 

これからもっとこういうことは表に出て良い。そして、ストレスのはけ口は介護職員ではない。