高齢者のリハビリテーションという事。
介護予防で以前言われていたこと、運動機能、口腔機能、栄養だったっけ。これらを改善することによって要介護状態になる事を予防し、ぴんしゃんころりを目指すというもの。
まあ、認定調査における要支援になっちゃった問題はともかく。
皮肉を言えば、介護費の抑制にはつながった。それは置いておいて。
高齢者のリハビリテーションはスタートの状態、予後、本人の意欲など、様々な条件によって異なる。
特に今まで適当に暮らしていた人は、これらを改善することによって良くなる人はいると思う。また病気直後とか、早期にリハビリを始めるとかも同じ。
しかしいくらやっても良くならないという人は多い。私の肌感覚でもそちらの方が圧倒的に多い。
そのような人は「悪くなっていないのだから、リハビリの効果あるんだろう」と自分を納得させる人が多い。
また、家族から見ればフラフラしている親でも寝たきりになってほしくないから無理してでも歩かせたいという人もいる。
そうした人はリハビリだと言っても苦しいだけだろうな。
しかし、いくら状態維持を心掛けても、実際にできたとしても、老化は必ず来る。お迎えも必ず来る。
高齢者だから当然なのだが、そうした年を取ったなという何とも言えない気持ちとひたひた来る死への恐怖、その上でのリハビリ。
職員も「今日も頑張りましょうね」なんて言うのだろうけど、朝起きた時に「今日も生きていたんだ」と思う事もあるだろう。
それはそれ、これはこれと切り替えられるものかな。
いざ自分がそうなった時にそこまで割り切れるだろうか。
それともデイサービスに行ったらそうした恐怖を忘れるのだろうか。
身体機能の訓練をするのはその通りだが、そうした死への学びも必要だと思う。とにもかくにも安心。