アドバンス・ケア・プランニング(ACP)に思う。 | ケアマネ時々卓球、時々その他

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「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは、将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、患者さんを主体に、そのご家族や近しい人、医療・ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、患者さんの意思決定を支援するプロセスのことです。患者さんの人生観や価値観、希望に沿った、将来の医療及びケアを具体化することを目標にしています。」(東京都医師会HPより)

 

内容はこの通りなのだが、実際にこれが出来る人というのはなかなかいないと思う。それは一般の人の70%以上が知らないという事のみならず、死ぬという事を学ぶ機会が少ない、もしくは無いという現実からもそう思う。

 

最近はコロナ禍の影響のあるせいか、葬式も簡単に済ませることも多い。親族だけで、後で連絡が来ると言ったことも少なくない。ましてや田舎に葬式で集まるといったことは段々と減ってきているのではないか。

 

つまり核家族化の影響もあり、人との関係が希薄になり、良いこと悪い事の判断がつかない事も、様々な世代の人と接する事で生きるという事、死ぬという事を身をもって学ぶという事も少ないようだ。

 

つまり、いわゆる「終活」というものも、自然とそうなっていたものが今はエンディングノートだの、形にしないと分からなくなってしまったという事かもしれないと思う。

 

高齢者でも、こういう人に診てもらいたいという希望はあるだろうが、それはすごく難しいレベルでは考えていないだろうと思う。それに亡くなるという事を理解し、どのように口にできるかなんて、それこそ難しい。同時にケアする側が持ち出せる話でもない。

 

もし自分だったら、と考えると自分からどう言い出すかな。

おそらくあっさりと言うだろう。

それはこういう仕事をしてきたからという事、下手な長生きはしたくないという事、後継ぎがいないので相続で悩む必要がないなどの理由がある。

 

死に対してどう向き合うか。