
「ケアマネって儲かるの?」と聞かれることがよくある。
記事内に基本報酬の表が乗っていたので参考までに。
単純にこの単位×人数×地域加算が報酬額となる。
その他は特別事業所加算とか何とかが加わって。
まあ、そこから必要経費を引くので、平均給与は下記記事の通りのようだ。
ただ、上の表を見ればわかるが、例えば要介護1の人が要支援2になったとする。
そうするとイメージ的には良くなって良かったですね、という事にもなろうが、ケアマネ的には1076単位-438単位=638単位のマイナス、つまり月¥7000ほど減収となる。
これは毎月モニタリングに行かなくて済むことやか要支援はサービス事業所の請求が一律なので、給付管理の手間が減ることなどと聞いたことがある。(全部が一律ではないけれど)
逆に要介護3以上になれば1398単位-1076単位=322単位、大体月¥3500程度の増収になる。
これは要介護が上がると訪問が頻回になったり、プランの作り直しが多くなったりという事が想定された増額と聞いている。
そもそも要介護度で報酬が異なるのはしょうがないことかもしれないが、要介護度が軽くなった時に、本来であれば「元気になって良かったですね」と言いたいところだが、利用者にしてみればデイサービスやホームヘルパーの回数が制限され、ケアマネも報酬が安くなるという現実を見れば、なんともやり切れない事もある。
それに利用者は要介護度が軽くなることを納得しない人も多い。
それに対応するのもケアマネである。
問題なのは給付制限ありきの要介護認定になっているのではないかという疑心暗鬼になる制度であるという事。
つまり、要介護度が変わらないという事は現状維持できているという事だから評価して欲しいし、要介護度が軽くなれば成果を認めて欲しい所。
でもそうすると、要介護度が悪くなったら減算させられるのかな。
ケアマネはほとんど自分の立てたプランに自信を持ちつつ、自問自答することも多いと思う。それは利用者が満足してもらえているか、その人にとって有益なサービスであったかという評価がなかなか難しいからである。
死んだ人に聞くわけにもいかない。
家族も、そんな事を評価するほど余裕もない。
動向に注目したい。

