研修を受け忘れたのかと思って一瞬「うっ!」っと思ったけど、無資格の人の話なんだ。
介護の現場では必ずしも資格が必要ではないものもある。
ヘルパーなんかは研修が義務付けられているが、施設では無資格の人もいるようだ。
中には無認可施設なんかもあるだろうし。
それでもこの研修は義務付けると。ふむふむ。
私は介護の仕事には一定程度の研修は必要の立場である。
しかし、介護職の人材不足を理由にそんな悠長なことを言ってられるか!という意見もある。
それに受講する側にしてみたら「面倒くさい」という事になる。
それに「無資格でもいいよ」と言って人が集まるだろうか?
仮に集まったとしても、続くだろうか。
昔、訪問介護事業所をやっていた時、応募してきた人で「ヘルパー3級を取れるところを教えて欲しい」という問い合わせがあった。理由を尋ねると「少しでも楽な方法で資格を取って、お宅で雇ってもらいたい」と堂々と言うのだ。
勿論お断りしたが、そんなことを堂々と言うやつがいるんだと呆れながらも思ったものだ。
さて、やはりハードルを上げる(資格を必要とする)という事は、「質の担保」になる事は間違いない。
しかし、ハードルが高いわりに大した見返りもないじゃん、というのが一般的意見だろうとも思う。
でも個人的に思うのは
「福祉を学ぶという事は人間そのものを学ぶ」という事。
その人の生き様や考え方、家族の関わりなど、目の前に繰り広げられる課題は山のようにある。
その一つ一つに目を向けるのは大変だが、総体としてその人を見る必要はある。ましてケアマネなどは大きな視野で見ないと難しい。
でも、それが自分の事にもなるし、そこに興味がある人はいるだろう。
なので、義務ではなく興味から入れればいいなと思う。
それは理想だけど。