介護業界で評価基準は必要。ただ・・・ | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

 

いつの頃だったか、どんな場面だったか忘れてしまったが、引きこもりの若い奴に、どんな人になりたいの?と聞いたら「軍師になりたい」と言ったやつがいた。

確かに三国志の諸葛孔明は戦乱を避けた田舎に隠遁しているところを劉備玄徳に見出され、数々の功績をあげ、劉備を皇帝の座まで押し上げた人物だ。まあ、演義の中の神業的な云々は置いておいて、正史における政治手腕は後世に名を遺す手腕だった。

 

それで話は強引に進めるが、いわゆる経営コンサルタントと言う人が、企業における軍師的な位置づけになるのだろうと思う。

 

そしてこの記事。現在の人材難は、従業員に将来の夢を描かせることが出来ない介護業界の経営者の設計ミスだと糾弾している。そして「会社の成長につながる事実を評価する制度を確立する」つまり正当な評価があれば、人材の質や職員の定着は改善されるはずである、との事。

 

基本的にこの考え方には同意する。

 

では、どのような評価基準が必要なのだろうか。ヘルパーで考える。

 

(1)利用者から見た評価の高いヘルパー

・優しい 丁寧

・仕事をきっちりしてくれる

・時間をオーバーしても自分のために働いてくれる

・会社からダメと言われていることも融通を利かせてくれる

・呼び出したらいつでも来てくれる。

 

(2)会社から見た評価の高いヘルパー

・困難ケースでも嫌な顔しないで行ってくれ、問題なく仕事を行ってくれる。

・時間外でも嫌な顔をしないで働いてくれる。

・土日祝日でも嫌な顔をしないで働いてくれる。

・移動が長くても文句を言わない。

・身体が丈夫で仕事を休まない。

・ケアマネに働きかけてくれ、お客さんを呼び込んでくれる。

・家族ともうまく対応してくれる。

 

(3)同僚から見た評価の高いヘルパー

・面倒な仕事でも嫌な顔をしないで行ってくれる。

・自分の評価を上げてくれる。

・相談に乗ってくれる。

 

(4)ケアマネから見た評価の高いヘルパー

・問題のあるケースでもそつなくこなしてくれる。

・ケアマネのフォローをしてくれる。

・融通を利かせてくれる。

 

(5)行政から見た評価の高いヘルパー

・記録をしっかりつけることが出来る。

・法令順守している。

・困難ケースを受けてくれる。

・区の会議に出席してくれる。時間外でも文句を言わない。

 

・・・とざっと上げればこんな感じになるか。加えるべき評価ポイントはコメントに書いてください。

 

さて、どうだろう?こんな人いますか?(笑)

 

まず、ヘルパーに求められているモノはこのくらいあるという現状認識が必要です。

 

おそらくこの位の事はちょっと調べれば思いつくような事だと思う。なので「私に任せてください!」っていう経営コンサルタントがいてもおかしくはない。ついでにこの記事のように、全く関係のない所から評論する人もいるだろう。

 

ならばやってみるがよい。

 

ただし、全員が諸葛孔明になれるわけではない。

 

三国志における王朗のように、諸葛孔明にさんざんけなされて怒り狂ってその場で死んでしまう人もいるというのもお忘れなく。