高齢者の万引き ~配慮と優遇 | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

昨日、事件が飛び込んできた。

私の担当している利用者がスーパーで万引きをして、警察で始末書を書いてきたというもの。

 

何でも、スーパーで買い物をして、缶ジュースをポケットに入れた所を見つかって通報されたらしい。

 

家でも、缶ジュースをポケットに入れて持ち歩く癖があったようで、どうもスーパーでもその癖が出てしまったのではないか、との事だった。

 

すぐに訪問。

家族は怒り心頭。

 

本人は「何であんなことをしたか分からない」

 

後日、認知症の専門医に受診することで話は終わる。

 

先日の認知症の研修で、本人なりの理屈で行動している云々の話があり、本人の感じているであろう違和感を周りが理解し、安心のある生活環境を整えるなどの話があった。

 

外に出ない環境出ればそれで良いと思うが、今回のように外に出ての行為となると、単純の本人本位というわけにはいかなくなる。

家族も怒りの中で、もう外には出さない!と言っていたが、それこそ拘束になってしまう恐れもある。

 

福祉の対象者は弱い存在。

それは高齢者でも障がい者でも児童でも。

でも、一人の人間の権利の尊重と社会の中での存在は似て非なるものと思う。

 

弱い存在だから配慮はするが、優遇はしないという事だ。

 

福祉の対象者はその狭間に存在している。

今回の件は、受診を待って対応を検討したい。