この記事にはキーワードがたくさんある。
・私は家庭的に長年連れそった妻とも折り合いがあまり良くなかった。
・結婚した子供たちも複数いるがアテにはならない。
・自分の終末は家族や友人に頼らず介護のプロに任せたいと思った。
・海も山もあり、医療もしっかりしていてインテリジェンスのある老人たちと共に過ごし大好きな海に抱かれながら静かに死んで行きたいと痛切に思った。
・小高い丘の上にあるタワーマンションのような豪華な施設規模や、部屋から見ることのできる見事な景観にぶっ飛んだ。もうこうなるとお金の問題ではなくなった。
・「これからの老後、離婚はする気はないができたら別居させて欲しい」と無茶なお願いをした。「そうね、あなたは前から海の見えるところで一人死にたいと言っていたものね」という素晴らしい回答を得た。
・ここでは深刻な「日本の老人問題」を語る人はいない。みんな優雅に暮らしているからだろうか?
・私の午後の日課は2時間ほどの海岸散歩が終わって露天風呂に入り、毎夕刻6時を過ぎるとベランダで一人蒼い海風に吹かれ眼下の灯台や港や海や明かりが灯る街を眺めながらビールを飲む。
人それぞれ事情があるだろうから、記事のようにはいかない人も多いと思う。
しかし、先に挙げたキーワード。
思い当たる人も多いのではないか。
老後の生き方は人それぞれだが、伝わってくるのは「自己決定」
自分のできる範囲で、希望の叶う生き方をする方法を考えるのも介護だと思う。