私は学校を卒業してから、殆どを福祉の世界で過ごしてきた。
そこでよく言われたこと。
「大変な仕事ですね」
「良い人ですね」
「世話好きなんですね」
などなど。
逆に言えば、そういう人はこの仕事をしたくない、出来ないと思っているのかなと思う。
では、なぜできないのか?
理由の一つに「福祉の対象者を特別な目で見てしまう」という点があるように思う。
もう一つ付け加えるなら「かわいそうな人」
そういう人に憐みの目で見ていしまう、裏を返せば上から見ているという事だ。
どこの地域だったか、障がい者の施設が出来るという事で住民の反対運動まで起こったこともあった。
障がい者が、自分の子供に悪いことをするのではないかとか
騒いだり、呻いたりするのを気持ち悪いと捉えているとか
どんな人でも生きる権利はあるとか耳障りの良いことは言っても、自分のそばには来ないでね、という事だね。
つまり、この国は自分とは異質な人を受け入れることは苦手としている。
例えは悪いが、浮浪者を見て「悪いことをすると、ああいう人になっちゃうよ」と子供に行っている母親を見たことがある。
自分の子供は英才教育して、勉強でもスポーツでも頑張らせて、いい学校に入れて、いい会社に就職させたい。
成功させたい、その思いが強すぎるのかな。
それに、福祉政策もはれ物に触るかのよう。就労支援とかもあるけど、促進までは至らない。
最近では障がい者雇用とかいって無理やり働かせているけど
お互いがもたれあって
良い状態とは言えないんじゃないかな。
中には弱者マウントを取ってくる障がい者もいる。
「自分は弱者なんです~」っていう人と
そういう弱者を守る発言する俺ってかっこいいと思うやつと
そうじゃないじゃん。
一人の人間として、出来るところはやってもらうし、出来ない所は支援をする。
一人の人間として
このキーワードは大事だと思う。