ここ最近、介護保険改正の動きがささやかれている。
①利用者負担が原則2割(現行は1割)
②ケアプラン有料(現行は無料)
③要介護1・2を地域支援事業
④施設の多床室室料設置
⑤福祉用具貸与品目を購入
と大きな項目はこんな感じかな。
今後のさらなる負担増に対するものと言われている。
ここ何回も同じような議論があり、その都度免れてきた。しかし、今度はどうかな?という気がする。
これから数度にわたり、この問題を掘り下げることとする。
まず、利用者負担原則2割に
今は原則1割負担なので、利用者にしてみれば単純に倍になる値上がりである。
しかも、事業者に入る金額は変わらない。
ついでに事業者は利用者からの文句を聞く羽目になる。
当然、区役所も聞くことになろうが、彼らにも我々事業所にも割合や金額を決める権限なんてないのでとばっちりもいい所である。
介護保険の自己負担は1割から2割、人によっては3割負担の人もいる。
私も一度、3割負担になった利用者から文句を言われたことがある。
利用者にしてみれば2倍、1.5倍になる。
だから、利用者にアンケートを取って、役所に申し立てろというのだ。
利用者にしてみれば当たり前だが面白いわけがない。
しかし、介護保険から給付される7割~9割は我々40歳以上が給料から天引きされているものでもある。
我々世代にしてみれば、使えるかどうかも分からないものを負担しているのである。
なので、我々の負担を減らす努力なら喜んでするが、高齢者の負担を減らすことは我々世代の負担をさらに重くすることにつながる可能性がある。
つまり世代間闘争が始まるのだ。
もう一つ言えば、議論するだけ無駄。
なので、この利用者に対する回答。
言っている事はおっしゃる通り。
でも、どうにもなあ無い事だから、デイサービスに行きたければ行けばいいし、負担に見合わないと思えばやめればいいんじゃないかと。
基本的な考え方はそうなると思う。
今まで2割、3割負担になる人はそれなりに所得がある人だった。それがこれからは大した所得が無くても2割負担になるという事。
それでいて、生活保護は全額公費。
そりゃ、文句も出るだろうな。
でも、私が利用者に言われたら、同じような回答をすると思う。
嫌ならやめていいよと。
そうすると、利用控えも進むだろうとも思う。
致し方ないと思うか、手を打つか?