介護、というものと向き合うにあたり、立ち向かわなければならない事の重大さに押しつぶされそうになる時がある。
そもそも家族も100%で生活しているのだから、介護が加わるという事は120%で生活するようなものだ。
当然、無理が生じるので、今までの事をやめる、人に代わってもらうなどの手段が必要になる。
私の例では、母親がデイサービスに行っていたので、送迎は私が行った。つまり、朝一と夕方の仕事は一切入れられなかった。
ある程度時間に融通が利いたからよかったが、出来ない人は多いと思う。
介護の限界というのは、自分で分かればそれに越したことはないが、そうではない事も多い。
家族とすればこれで良いと思う事も、制度に照らせば虐待の可能性もある。
この場合、厄介なのは高齢者本人が虐待されていても分からない事があるという事だ。
例え食事が粗末でも、風呂に入れてもらえなくても、施設に入るよりは家族と住み慣れた家にいたいと思う気持ちだ。
こうなると虐待ケースで保護するという事はしょうがないとはいえ家族を引き離すことになってしまう。
そういえば施設で働いていた時に、入所している母親にお金を借りに来た息子がいたっけ。
施設入所は
①高齢者本人が希望する場合
②家族が面倒を見られなくて希望する場合
とではだいぶ様相が違う。
②の場合
「もう面倒見れないから施設に入って」と親に言うのはキツイと思う。
でも、それが本音。
施設が家族が面倒を見られないから入るところではなくて
ワクワクするような
落ち着いて老後を過ごせるところであればと願う。