ヨガのレッスン中、特にシャバアーサナの時生徒さんの体から何かをキャッチすることがあります。
シャバアーサナ。レッスンの最後にマットにごろんと横になって目を閉じて体を緩める。
体は休んでいるけど、眠ってはしまわないまどろみの状態。意識はあるけど何も考えない、眠らない、ただ漂っている「無」の状態。
こんなふうに書くとなんだか頭で考えてしまって難しそうだけど、レッスンで体を動かし、呼吸が深まっているので自然とこの状態が楽しめると思います。
全身の筋肉や神経系を休ませたり、自律神経のバランスを整えたり、集中力が向上したり、体と頭の疲労回復効果だったり、睡眠の質が向上したり、、、シャバアーサナ15分で睡眠2-3時間に匹敵する疲労回復効果があるといわれています。
このシャバアーサナ中に、私は生徒さんの体に触れさせてもらっています。
あまりに無防備な姿を見せてくれる生徒さん(という表現が適切ではない気がしますが、一連のヨガのポーズを頑張っている姿を見た後で、アイピローをして横たわっている姿はとても愛おしく感じる)の体(足)に触れているといろんな映像というか、記憶というか、メッセージ?なのかな?をキャッチします。
ある生徒さんは、足をマッサージしているといつも出てくるのシーンがあって、子供のころにおばあちゃん?叔母さん?に褒められた記憶が体に沢山残っていて、その言葉をかけられているところが浮かぶんです。体を褒めてもらっていて、体がそのことをよく覚えている感じ。
きっと体に触れる職業の人はこういう感覚ってあると思うんです。Laniのアロマトリートメントの角川さんも、その感覚が敏感でトリートメント中にキャッチしたことを後で伝えてくれて心身ともにとっても浄化される。
私の場合はシャバアーサナの時もそうですが、レッスン中ポーズをとっている生徒さんにそれを見ることも多くあって、ある生徒さんはダウンドッグの時にいつも小さい女の子が浮かぶ?と言うか見えると言うか?目で見てるのかと言うとそうではなくて、それを何で見ているのかあまり説明ができない。まだそれくらいのところです。
きっとその方のインナーチャイルドなんだろうなと思っています。その方にとってダウンドッグは何かきっかけ(自分自身との)になるポーズなのかなと思っています。
シャバアーサナは「屍のポーズ、亡骸のポーズ」とも言われ、元々の目的は「死ぬ練習」、輪廻転生の輪からの解脱がヨガの本来の目的らしいのですが、こんなふうに書くとちょっと怖い。
お釈迦様は「生きることは苦しみ」だと考え、生きることは永遠に続く苦しみ→永遠に続く苦しみを生み出す輪廻転生の輪から出ることを目指した。この輪廻転生から抜け出すためには悟りを開き、罪なき者にならなければならないそうで、清浄な者、無垢な者は輪廻転生しないと考えられている。そして普通の人は輪廻転生の輪の中にいるので、何度死んでも何度も生まれ変わると考えられているそう。
距離のある書き方をしましたが、この辺りはまだ、ふーん。そうなのか程度の感覚。
私自身は輪廻転生の輪から抜けることを望んでいない気がする。
生きながら解脱することをした人、いわゆる悟った人になるのはほとんどの人には難しいというのも事実らしい。でも誰にでも訪れる最大のチャンスがあって、それは死ぬ瞬間だそう。
自分の身体から魂が抜けだす、その瞬間に意識があれば解脱できるのだそう。
この練習がシャバアーサナともいわれています。
シャバアーサナは寝ちゃだめだよと言われるのはこれの練習だから。らしい。
でもシャバアーサナの時に寝息が聞こえるとインストラクター冥利に尽きる。解脱の練習もいいけど、力が抜けて寝てもらえたらそれはそれですごくいい!
私のクラスのシャバアーサナは大体いつも15分。もっと横になっていたかった!を味わいに来てください