いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
不登校専門カウンセラーの田中勝悟です。
「不登校は思いっきりさせた方がいい」
フリースクールやホームスクーリングの専門家が
こんなふうに言うことがあります。
でも、お母さん目線で聞くと
「そんなに休ませて大丈夫なの？」
「このまま動かなくなったらどうしよう…」
と不安になりますよね。
今日は、不登校カウンセラーとして
“思いきり休ませていい”と言われる本当の意味
をお伝えしたいと思います。
不登校は甘えではありません
親のせいでもありません
まず、一番大事なことからお伝えします。
不登校は
甘えでもサボりでもありません。
親の育て方の問題でもありません。
本当の原因は、とてもシンプルです。
この2つの積み重ねで、
子どものエネルギーが底をついてしまうのです。
小さい頃から少しずつ合わなかった子。
思春期に一気に限界が来た子。
ある出来事がきっかけになった子。
どれも珍しくありません。
カウンセリングでも、
「この子はいつか不登校になると思っていました」
と話されるお母さんは多いです。
初期の子どもは“エネルギー切れ”の状態
学校に行けなくなった直後の子どもは、
心も体もエネルギーがほとんどありません。
だから、
・感情が不安定
・眠れない
・朝起きられない
・お風呂に入れない
・食べられない
こうした状態が続きます。
これは怠けでもワガママでもなく、
正常な回復反応です。
この時期に必要なのは「とにかく休ませること」
よく、
「スマホを制限した方がいいのですか？」
「生活リズムを整えさせた方がいいですか？」
と聞かれますが、
初期〜中期はどれも逆効果です。
むしろ、
傷口に塩を塗る
心に追い打ちをかける
そんな結果になりやすいです。
だからこの時期は、
“思いきり休ませる”がたった一つの正解です。
復学支援などは、
エネルギーが戻ってきてから「検討」すれば十分です。
エネルギーが戻ると、子どもは自然と動き始めます
しばらく休んでいると、
ある日ふっと子どもが動き出します。
これは親が働きかけるのではなく、
子ども自身のタイミングで起こります。
そして回復の仕方は、本当に人それぞれ。
・ゲームやスマホで自分の世界を取り戻す子
・外に出てつながりを求める子
・勉強に向かい始める子
「キャラ診断」でいう気質によって、回復の形が違ってきます。
お母さんタイプの子は人とのつながりを求めやすいし、
末っ子タイプの子は、コツコツ自分の世界を育てようとします。
一番大切なのは「自分を取り戻す時間」
回復期に何より大事なのは、
“自分を取り戻すこと”です。
ここを飛ばしてしまうと危険です。
焦った大人が外に出そうとすると、
まるでサナギを無理にこじ開けるようなものです。
羽が伸びきっていない蝶は、
うまく飛べません。
角が育ちきっていないカブトムシは、
折れてしまいます。
まだ準備が整っていない状態で社会に出すと、再び折れてしまう。
だから「思いきり休ませる」は
ただの放任ではなく、
☆ 子どもの心がちゃんと育つための時間
☆ 安全に羽化するための準備期間
という意味なのです。
親が知っておくと、回復がグッとスムーズになる
では、どうすれば安心して見守れるのか。
それは、
親が“不登校の知識”を持つこと。
昆虫について知らないとサナギを触ってしまうように、
不登校の仕組みを知らないと、どうしても早く動かしたくなります。
・不登校が起こる仕組み
・気質による回復の違い
・キャラ診断で見える成長方向
こうした知識があるだけで、
親の焦りがスッと落ち、子どもの回復もスムーズになります。
最近も、
というご報告をいただきました。
珍しいことではありません。
むしろ、とても自然な回復の流れです。
最後に
不登校は「しっかり休ませる」ことから始まります。
・不登校は甘えではない
・初期は“動けない”のが普通
・この時期は休ませるのが唯一の正解
・エネルギーが戻ると自然と動き出す
・自分を取り戻す時間は未来の土台になる
・親が知識を持つと見守りが安定する
お子さんには、必ず自分で動き出す力があります。
そのタイミングが来るまで、どうか焦らずに見守ってください。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
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ではでは、今日はここで失礼いたします。
それでは失礼いたします。
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