スケトウダラの卵巣の塩漬けで作った明太子は発酵食品になります。塩辛に分類されるのですが、明太子はあまり発酵し過ぎないことがポイントだそうです。
もとは朝鮮半島で作られていた保存食品です。
昭和初期になって輸入され始めたそうです。
明太子の歴史には諸説ありますが、その昔明治時代に会津藩士の息子であった樋口伊都羽氏が朝鮮にわたり漁業に従事した際に、スケトウダラの卵巣を捨ててしまうのをもったいないと感じ明太子を商品として販売することを思いつきました。
その後商品開発が進み、博多にあるふくやの河原敏夫氏が日本人に合った明太子を開発したものが現代の原型になっています。
当時は博多から輸送できる範囲で食べられていましたが、現代に入り新幹線の開通などで全国区への食品に変わっていきました。
高菜は越年草のアブラナ科で冬が旬の中国野菜になります。
別名江戸菜ともいいます。広島菜や野沢菜と並び日本三大漬物の1つに高菜があります。
九州を中心に生産されている高菜はこの明太子と一緒にすることで付加価値がつけられたのではないかと思われます。
どの商品でも他者との差別化が必要とされるようになりそれにこたえて製造者や生産者が改良・研究を重ねていきます。
食品に限らず自分たちの地域にはない何か良いもの他の地域にある!という事が見つかり移動があった一部の人より伝えられた商品は需要が高まるにつれ改善がおこなわれ大量生産されるようになります。
大量生産が可能になるとまたより広い地域の人びとへ伝わってきます。移動や需要が多いところには道ができ流通量も多くなっていきます。良い商品や製品を見つけてその普及のために努めるのは大変なことです。そうした先人たちによって全国区へ広まったものは多いのでしょうね!