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脳卒中・脳梗塞ランキング
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⭕️3Мメソッドまとめ−重要−2


続きです。


しかし、ビューティローラーを使用した脳卒中後遺症の運動障害からの回復方法には、教えてくれる先駆者がいません。故に試行錯誤でセルフリハビリ方法(3Мメソッド)を考えてブログを作成しています。


ブログを見てもらっている方達にとっては、全く知らない方法ですから、戸惑いがあるのが当然で、且つ受け入れる事は難しいとも思っています。


私は、完全回復には、何よりも重要な事は、人間は2足歩行している以上、骨盤・お尻・腰の回復が重要だと思っています。




参考図→ヒトの2足歩行→医療法人社団祐正会・脇田整形外科


⭕️しかし、私の勉強不足かも知れませんが、国の脳卒中リハビリガイドラインには、


推奨するリハビリ治療の流れ2足歩行を意識して進み→完全回復までの流れ)


2足歩行の為に骨盤・お尻・腰の回復が重要という内容


マシンを使用して筋肉を解し柔らかくすること(手技によるマッサージは筋肉の浅部まで、一方、ビューティローラー周波数は小さく波長は長いから筋肉の深部まで到達する)


などの重要性には言及はありません。


1年程前に厚労省に、これらの導入をお願いするメールをしましたが返事は貰えなかったです。


現行のリハビリ治療は、健側の脳の片代わり(通常のクロス支配ではなく、右→右+左→左というストレート支配)が10%程ありますが、脳の可塑性が判明した現在は、患側の脳のペナンブラ領域のシナプス結合により繋がった新しい神経回路反復動作訓練で太くする事がメインの考えだと思います。


私は、現行のリハビリには、以下の考え・実施が不充分だと考えています。


① 歩行訓練の前に、2足歩行に重要な骨盤起こしと・股関節・腰・お尻周りの改善→

現行のリハビリは車椅子・杖歩行から、いきなり杖なし歩行が殆どだと思います。

(脳卒中発症後には、脳からの指令が出ずに発生した弛緩性麻痺で骨盤が下内方に捻れ落ちてしまいます。その後の入院中に、ほぼ同時に起きる痙縮と拘縮で硬くなった筋肉の短縮化によって、発生した骨の歪み(骨盤・周辺の骨が引っ張られ歪む)をビューティローラー解し柔らかくして改善するという事が、現行のリハビリには考慮されていない、もしくは不充分だと思います。2足歩行のための人間の身体の要である腰の重要性を考慮してリハビリをすると、更に回復が進行するでしょう。)


弛緩性麻痺→筋肉は姿勢を維持するために、通常は軽く緊張収縮していますが、弛緩性麻痺が起きると→


a−肩周りの筋肉が緩み、腕の重みが重力に従って垂れ、肩の骨が引っ張られて、肩の亜脱臼が起こります。


b−骨盤は構成する周りの筋肉などの重さで垂れ下がり、下内方に捻れ落ちてしまいます。


c−その他も多数あり


その後、痙縮と拘縮で筋肉が収縮して短縮化して、骨を引っ張りでしまいます。

結果、姿勢は麻痺側の方に倒れて行きます。

 

そのメカニズムは、私見ですが、


ビューティローラーは振動周波数は90Hz㌹以下と小さく、小さいと波長は長いので、浅部の筋肉はもちろん深部の筋肉まで到達する刺激です。つまり筋肉の深部まで柔らかくなります。


その柔らかく動き易い筋肉の環境が、脳の可塑性を引き出すと、痙縮が減少して、脳の可塑性により新しい回路が脳の運動野と繋がり、脳から指令が出て来るようになります。


すると、拘縮で硬くなり短縮して骨が引っ張られて生じていた骨の歪みが、ビューティローラー使用により筋肉が深部まで柔らかく是正されて、


麻痺側の手足の筋肉(脳の指令で動く表層の筋肉=アウターマッスル・運動に関与)が動くようになる


脳の指令で動かずに自律神経との繋がりが強い(交感神経・副交感神経)で動く深層の筋肉=インナーマッスル・姿勢維持に関与


以上が働くようになります。


●注→インナーマッスルは骨格筋(随意筋=脳からの指令で動かすことが可能な筋肉)としている記載もあります。


よって、脳卒中(脳出血・脳梗塞)を発症した患側の脳が、との部位位? or どこまで? が壊されているか?によっても変わると考えられますから、詳しくは不明です。


深層筋肉=インナーマッスルは主に、姿勢維持を担いますから、視床下部からの自律神経の働きで軽い緊張が回復して骨盤が起きて行くのだろうと思います。

(私見・詳しいメカニズムは不明)


② 筋肉を充分に徹底的深部まで解し柔らかくして動き易い環境にする

→新しい神経回路を太くする前に、末端(筋肉など)を動き易い環境にする事が脳の可塑性を引き出すこと


一方、反復運動をやればやるほど筋肉は硬くなり、回復が停滞するリハビリの壁に突き当たること


③ 麻痺側の手足が動く事の意味と評価(痙縮の減少と拘縮の台頭)

 

④ 刺激が知覚を蘇らせて感覚野と脳の可塑性・運動野の回復にも影響を及ぼすこと


⑤ 末端の血流障害による無理な修復により発生した線維化(拘縮)を血流改善により改善すること(正常な末端からのフィードバッグがフィードフォワードを生む)


などです。


明言します。

完全回復


下内方に捻れて落ちている麻痺した骨盤(お尻)を起こす(麻痺側の股関節を開く・弛緩性麻痺後の筋肉の短縮化で骨盤・周辺の骨が引っ張られて歪んでいる状態をビューティローラーで筋肉を解し柔らかくする事で改善)1回目の回復の加速感ゲット


起こした骨盤(お尻)と股関節周り・腰・背中下部・お尻・足の筋肉の改善で→2回目の回復の加速感ゲット


です。


◎具体的には、 麻痺側のお尻・腰・背中下部のコリ・張りが溶け、腰が真後ろからくの字に凹み入り込むようにすると良いでしょう。(経験した本人でないと分からない感覚で、一番重要な必要不可欠の感覚です)


ビューティローラー(麻痺側の腰お尻周り)


セルフ整体(股割り腰回され体操)


自宅でのストレッチポールの腰・お尻周り使用


以上です。(詳細は後のブログで)


回復される感覚の順番

背中下部・腰→お尻(大殿筋)→太もも内外(ぶん回し歩行の円弧が次第に小さくなる)



参考図→earthrunclub


是非とも、麻痺側のお尻・腰・背中下部コリ・張りを触って下さい。この部位を柔らかく改善することが完全回復へと繋がります。


クロゥツゥ・内反尖足・ぶん回し歩行を歩き方で直そうという動画歩き方のコツ動画などがありますが、


これらは麻痺側の骨盤お起こし(筋肉の短縮化による骨の歪み是正)とお尻・腰・背中下部のコリ・張りの改善について考えて貰えると回復がより進行するでしょう。


理論(=theory)はシンプルであることが大切だと思います。


3Мメソッドの理論は「ビューティローラーを使用して徹底的に筋肉を深部まで解し柔らかくすると、その動き易い環境が脳の可塑性を引き出す」ということです。


脳卒中(脳出血・脳梗塞)後遺症の運動障害には、筋肉(骨格筋)を徹底的に解し柔らかくする事が先決重要です。(リハビリの壁の突破に繋がる)


私は、2足歩行に重要な骨盤起こしと腰周りの改善なしに歩行訓練としてランニングマシン=トレッドミルを推奨することは、足を動かすことで筋肉が疲労して硬くなったり(痙縮と拘縮の悪化)足腰を痛めたり、歩行の悪い癖が付いたりしますから疑問だと思っています。


注意1回目の回復の加速感ゲットの骨盤起こし完了後に腰辺りが安定してから、後のブログで紹介する股割り腰回され体操+腰お尻辺りのビューティローラー使用(動画あり)を実施するようにして下さい。


理由は、毎朝起きる度に回復に繋がる激しい違和感を起こします(急な変化による麻痺側の身体の生体防御反応?)ので、急な動作など注意(痛み止め薬準備)して下さい。通常、違和感暫く(数分後)すると消えます。


上肢の麻痺側の改善→ 

ビューティローラー使用開始以来ずっと実施していますが、正常歩行になったら、更に重点的に実施する予定です。 


a−ビューティローラーを麻痺側の肩・腕・手の平・甲・指にあてる



日常動作とマシンを各種グリップで使用する事とビューティローラーで解し柔らかくするだけで、特別に腕・手指の訓練はしていません




b−各種トレーニングマシン使用による反復運動と筋力アップ









参考→3Mメソッド−各論−6−2(マッスル3種類)筋肉 縮めパワーアップ


https://ameblo.jp/hapikuni/entry-12811821905.html


など


転倒リスクが失くなったらスタジオレッスン参加+文字を麻痺側の手で書く→3回目の回復の加速感ゲット


並行して筋力アップ・反復動作訓練(新しい神経回路を太くする)を計ります。


運動麻痺の克服→完全回復

メンテナンス


という感じです。


もちろんメンテナンスの際も


ビューティローラー使用で筋肉を解し柔らかくして健側の感覚と同じになるように拘縮の改善する事も重要です。


ビューティローラー使用の最大の目標は血流改善です。繰り返しの刺激と摩擦熱により筋肉が解され柔らかくなり、強制的・便受動的に筋肉が動かされて筋肉ポンプが再稼働→血流改善・低酸素状態改善・慢性的炎症の改善→末端の線維化阻止→拘縮の改善


の流れの好循環になって行きます。

一方、反復運動を有酸素運動は勿論、無酸素運動でも一生懸命にやればやるほど筋肉は疲労して硬くなり、回復が停滞する(リハビリの壁)悪循環に落ち入ると思います。


1週間(7回)リハビリをやっても身体の中に回復の兆しの変化がなければ、リハビリを考え直す必要があるでしょう。


3Мメソッドを実行する際に、意識としては、


体を元に戻すという意識レベルではなく 


アスリート並みの筋力

柔らかくしなやかな筋肉


を目指す意識レベルで臨むと、完全回復への道が開かれて行くと考えています。


理由は、何度も述べましたが、脳卒中後遺症の運動障害からの完全回復は、言わば「末端の線維化=拘縮+老化vs筋肉を柔らかくして血流改善」との戦い・競争だからです。


私は下記の言葉が好きです。


サミュエル・スマイルズ(中村正直・訳)の言葉で

「Heaven helps those who help themselves」

→天は自ら助くる者を助く


………………………………………………


その他→骨盤・お尻・腰に問題がない健常者が考えると、骨盤・お尻・腰には触れないで、歩き方・足の動かし方・コツで治そうとする傾向があるような気がします。


また。歩行を細かく分析して、それに近づけるようにして治そうとする考えもあります。知識としては素晴らしいですが、筋肉の質を柔らかくすることの方が先決で重要だと思います。


何故なら、一度、歩こうと意識すると、後は、無意識で、大脳の一次運動野や運動前野と呼ばれる部位と小脳の間の「ループ回路」が歩行を担うからです。硬い筋肉での歩行は、無意識になった途端に、筋肉の硬さが動きの邪魔をしてぶん回し歩行に戻ってしまうでしょう。