祐徳バスの路線図にある、モラージュ佐賀とはどんな所なんだろうとずっと不思議に思っていましたが、乗って終点についてから初めて、佐賀市内にあるショッピングモールのことだと知りました。このモラージュまで乗ってきた便も、折り返しの便も超満員で、さらに駐車場までいっぱいだったので、私の家に近辺ではトキワわさだタウン的ポジションの、佐賀市民にとても人気のあるモールなのでしょう。中に入ってはいませんが、大きなサイゼリヤの看板が入口にありました。大分に住んでるとjoyfullばかりなので一度食べたみたい。

2023年1月8日撮影 祐徳バスモラージュ佐賀線

 肥前町入野から出るローカル線の一つ、鷹島線の終点阿翁浦。途中にある鷹島肥前大橋という海面からとても高いところを渡る大きな橋を渡り、鷹島の島内をぐるぐる回ってこの阿翁浦の集落につきます。こういった漁村を目指すローカル線も年々少なくなってきて、まだこんないい路線が残っているのだと感動しました。

2023年4月7日撮影 昭和バス鷹島線

 真冬に訪れたのでめちゃくちゃ雪が積もっていた豊前市バス岩屋線の終点、求菩提登山口バス停。岩屋線の専属バスであるポンチョに天狗のキャラクター、くぼてんくんが描かれていたり、いかつい天狗の像があったりと、何かと天狗を推してきていますが、この奥にある求菩提山には鴉天狗の伝説があるそうです。また求菩提は修験道の地でもあり、明治まで山岳信仰があったとか。今では霊山求菩提にもバスが来るようになり、温泉旅館ができて観光地化しました。昔の山伏たちがこの変わりようを見たら腰を抜かすでしょうね。

2022年12月26日撮影 豊前市バス岩屋線

 宮崎交通の延岡から北に向かう路線の終点、宮野浦。北浦町の漁港に面した集落です。この辺りはリアス海岸で行われる牡蠣の養殖など海の幸で知られていて、バス路線の沿線にもたくさんの海鮮料理を出す店があります。ローカルな地域ですが、訪問時はそこそこの本数がありました。今ではかなり少なくなってしまいましたが。

2017年1月21日撮影 宮崎交通 宮野浦線

 初めて乗った県外のバス路線、たどり着いたのは深い山の中の隠れ里でした。2016年の暮れ、母の友人がいる熊本県小国町を訪れた時のこと。ゆうステーションに入ってきた星和行きと書いたバスに飛び乗り、満願寺という小さな温泉地を抜け、深い山の中の集落、星和にたどり着いたときのことは何年もたった今でもはっきりと覚えています。息をのむような杉の巨木がそびえたち、冬になると校庭がスケートリンクになるという廃校が残る星和の集落。熊本の奥地を走るこの秘境路線は二回目の訪問の直後に廃止になってしまいましたが、熊本の中でも特に素晴らしいバス路線だったと思うのです。

2017年9月23日撮影 産交バス星和線