読書 ~『まことに残念ですが…』 | 相澤千咲のブログ ~パンダのしっぼは黒じゃない!~

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アラフォー女子による、(実は)ミーハーな日常

2、3年前に古書店で買った本が、出てきた。パラパラとめくってみる。


「まことに残念ですが…」と、何を断っているかといえば。

★『まことに残念ですが… ~不朽の名作への「不採用通知」160選~』 アンドレ・バーナード・著、木原武一・監修、中原裕子・訳、徳間書店・刊(徳間文庫)、2004.01、\514+税


原題は「Rotten Rejections」…「まったくひどい」「拒絶」と訳せばいいのか。英語は苦手だ。

序文によると、“さまざまな出版社から出された、文豪たちへの断りの手紙を集めた”本である。“ここに収録された手紙、社内メモ、歴史的逸話には、ありとあらゆる断りの文句が登場する。文学作品への断り状だけを集めた本というのは、いままでに例がない”という。


最初は、のちにノーベル文学賞を受賞するパール・バック。作品『大地』に対する断り状は、
“まことに残念ですが、アメリカの読者は中国のことなど一切興味ありません。”

映画『ジョン・カーター』の原作らしい、エドガー・ライス・バロウズの『火星のプリンセス』は、
“ヴァージニアの傭兵がこともあろうに火星に送られるなどという話が、わが社に利益をもたらすとは絶対に考えられません。”

H・G・ウェルズの『宇宙戦争』に対しては、
“果てしなき悪夢だ。これが受けるとは考えられない。あんなひどい本は読めたもんじゃない。”


この「不採用通知」から、これまで読んだことがない作品自体にも、興味を持つことがあるかも知れない。どの辺が不評だったのか、自分ならどう判断するか、そういう読み方も出来そうだ。


「捨てる神あれば、拾う神あり」…序文には、“このささやかな本は、物書きを志す方々のために捧げるものである。読んで笑ったあとで、書きつづける意欲が湧いてくることを祈りつつ…”とある。編集者も人間、主観による評価もあるだろう。万人受けは難しいかも知れない。だが、めげずに書き続けていれば、いつか花が咲くことを信じて。