「もう少しやって欲しい!
ここまでやるのが当たり前だろう!
もっと相手に気をつかえよ!」
と向上心のない社員を嘆いているリーダーが多いのではないでしょうか。
読者の皆さんなら、そんなリーダーに
どんなアドバイスをしてあげるでしょうか。
向上心をgoo辞書で調べてみると
『現状の状態に満足せずに
よりすぐれたものより高いものを目指していく努力する心』
なるほど、素晴らしい。
こんな心を持った社員になって欲しいですね。
では、どうすれば社員に向上心が
生まれてくるのか一緒に考えてみましょう。
今回の考える切り口はこの4つ。
(1) 一歩踏み出せる雰囲気になっているか
(2) 未来や理想を考える機会はあるか
(3) 教えてもらっているか
(4) 進捗の確認はできているか
◆一歩踏み出せる雰囲気になっていますか?
多くの上司は、何をしたらわからない状態の若手を
向上心のない社員だと決めつけている場合があります。
人は、はじめの印象で
その人をこういう人間だと決めつけてしまう特性を持っています。
それも向上心のある自分と比較してです(苦笑)
この決めつけは、否定というオーラを社員に感じさせます。
人は否定されると自己防衛反応を起こし
思考停止になり活動を停止します。
上司の気持ちもわかりますが、
社員が一歩踏み出せる温かいオーラを出してあげましょう。
目の前にいる社員をそのまま受容することです。
最近の若者の傾向として
目立つことを嫌がります。(同調圧力)
ほかの人と一緒でいいという気持ちが強いのです。
だから向上心を抑えている場合もあります。
◆未来や理想を語る機会をつくる
そこで、会社の目指す姿や大切にするものを
共有する機会をもうけましょう。
そこでそれぞれ社員にも自分はどんなことを目指したいのか
どんなことを大切にしたいのか
言葉にできる機会をつくってください。
言葉にすることで眠っていた向上心が目覚めていきます。
目立つことが嫌いでも
会社から自分の未来や理想を語ってください
という機会があれば、話し出すことができます。
ただ、ここではちょっとした工夫が必要です。
それは、まず上司から話すこです。
「私は、会社が目指す方向性や大切にするものに対して
自分はこうのようにしたいと思っている」と。
できれば前もって語ってもらう内容を
事前に説明しておきましょう。
考えをまとめる時間も必要であるし
本人にとっても自分を振り返る貴重な時間になります。
さらに、本人が語ったことは
一切否定しない、付け加えない
「そう考えているんだね」と受け止めることが重要です。
◆教えてもらわないとできない
会社や本人の目指す姿や大切にするものを共有した上で
実際の仕事のシーンでどのようにすればいいのか
学べる機会をつくってください。
「こういうときは、こうすると喜ばれるよ!
これでいいと思ったときも相手の要望を聞いてみよう。
相手の立場で考えると物事上手く進むよ!」
というように実際の仕事の上で
必要な考え方や行動を教えてあげるのです。
人は知らないことはできません。
だから「こういうことが大事だよ!」と教えてあげましょう。
ただ、一方的に教えるのではなく
「あなたはどう考える?」と
どう認識しているのか確認してください。
上司と部下の認識はずれているものです。
そのズレを受け止めた上で
会社の目指す姿や大切にするものを思い出しながら
「では、こうしていこうか」と一緒に考え
方向性を合わせていきましょう。
◆最後にいつもの進捗の確認
誰でも最初はうまくいかないものです。
そんなとき誰かに声を掛けてもらえると嬉しくなります。
「調子はどう?
困ったことはない?
協力できることは?」
うまくいっていないときは
「ここはこんな風にした方がいいよ」
と軌道修正をしてあげましょう。
社員との関係性は高まっていきます。
もし本人の身に付けたいスキルなどがあれば
勉強会を開くなど学ぶ機会をつくってあげましょう。
さらに外部セミナーなど紹介してあげると
目立つことを嫌がる社員でも
上司や会社の指示で行くとなれば
目立つ言い訳ができて行きやすくなります。
「私の代わりに行ってきて!」
なんて言ってあげてもいいでしょう。
向上心のないように見えていた社員も
向上心を持つようになってきます。
◆今回の質問
【向上心のある社員に育てるために、どんな関わりをしますか?】
次回に続けます!お楽しみ!
セミナー、研修やコーチングのお問い合わせは
↓こちらからお願い致します。
著書の紹介です。