ある職場のリーダーからこんな相談がありました。
「価値観があまりに違い過ぎて
歩み寄る気になれません。
そしていつも自己嫌悪に陥り
負のスパイラルにはまってしまいます。
どうしたらよいでしょうか」
読者の皆さんならどうアドバイスしてあげるでしょうか?
◆イラつくのはもっともなこと
最初にして欲しいことは、
価値観の違うメンバーにイラついている自分を妥当性承認してあげることです。
「〇〇を大切にしている自分だから
それを蔑ろにされてイラつくのはもっともだな」
と自分を認めてあげましょう。
イラついている自分を認めない限り
自己嫌悪に陥るばかりです。
また、イラついてはいけないと
絶対に感情に蓋をしないでください。
怒りは自分の価値観が蔑ろにされたときのサインです。
「私は、こんな価値観を持っているんだな。
だから、怒りが湧いてくるんだ」と
自分を客観的に見てあげましょう。
◆不都合を受け止めることもリーダーの仕事
また、普段からもメンバーの振る舞いに対して
「そうきたか!
ここで、こう来るか!?」
と不都合を受け止めるトレーニングをしておきましょう。
ここはリーダーとして一段ステージをあげるところです。
価値観が違うことで感情に支配されていては
チームの目標を達成することはできません。
自分を妥当性承認して不都合を受け止めれば
リーダーとして本来のマインドを取り戻すことができます。
◆相手の価値観の背景に関心を持つ
自分に意識が向いていた状態から
チームやメンバーに意識を向けることができるのです。
メンバーの価値観は受け入れがたいものかもしれません。
でも、その価値観を持っているメンバーを受け止めてあげましょう。
なぜ、その価値観を大切にしているのか。
その人の背景に関心を持つのです。
「なぜ、その価値観を大切にしているのだろうか?
どんな生き方をしてきたのだろうか?
何が望みなのだろうか?」
と自分に問い掛けをすると
相手の背景に関心を持つことができます。
人は関心を持ってくれる人に関心を持つので
相手もこちらに関心を持つようになります。
相手の価値観に賛同することはできなくても
「この人は◇◇を大切にしているんだな」と受け止めてください。
◆チームの目的と目標の認識について対話する
その上で、チームの目的と目標について
メンバーの考え(認識)を聞いてみましょう。
やり方は違えども目指すところは一緒だったりします。
その対話の中にある健全な心と心の衝突が
心の距離を縮めメンバーとの絆を深めます。
お互いの違いを受け止めることもできます。
簡単ではないと思いますが挑戦してみる価値はあるはずです。
◆今回の質問
【価値観の違うメンバーには、どんな背景があるでしょうか?】
次回に続けます!お楽しみ!
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