移動ドのドレミの話ばっかしとる移動ドキチガイなワシだが、そんなワシが今更この曲の真実に震えとる。

 

ドレミと言えばやっぱこの歌だら?

THE SOUND OF MUSICの「Do-Re-Mi」!

 

前にも「シは幸せよー!じゃなくTea, a Drink with Jam and Breadって何じゃー!シはなんでティなんだー!」って書いたけど、今日はそこじゃない。 

 

実はこの歌、移動ド唱だったんよ。

 

ドレミーって歌いながら実は音名で言えばB♭-C-D、固定ドで言えばシ♭、ド、レだったって知っとった?

 

つまりこの曲のドレミは移動ドって訳。

 

 

でも今日、言いたいのはそこだけじゃないんよ。

 

ワシ的にはさらに衝撃的な事実があったもんで先に進ませてもらう。

 

 

この曲の日本語バージョンは誰もが一度は歌ったことあるはず。

 

途中の歌詞に実際にドレミで歌う箇所があるし、授業でも1曲全部ドレミで歌わされたことがあるんじゃないか?

 

だで移動ド相対音感を鍛えるための課題曲としてこの歌を頭の中で移動ドのドレミに直しとったんけど、何度やってもおかしい!

 

「いやいやドレミの歌でそんなマニアックな音を使うわけないし!ワシの相対音感もまだまだだな!」

 

って何度やり直してもドレミだけじゃ歌えんだよ。

 

 

で、降参して家に帰ってギターを手にして音を取ってもやっぱりドレミだけじゃ弾けん!!!!

 

ワシの音感が正しかったんよ。

 

 

誰もが知っとるこの超有名な曲が、実はけっこう複雑な曲って事に初めて気づいた。

 

だってドレミの歌だけに当然キーCなら白い鍵盤だけでメロディーを弾けるって思わん?

 

確か学校の授業でもドレミファソラシド だけで歌った記憶あるし!

 

 

でも実はそうじゃなかったんよ。

 

コード進行見てもダイアトニックコードじゃないコードも出てきて、主旋律にも#や♭が結構出てくるんよ。

 

さっき移動ドの階名に変換して初めて気づいた。

 

 

実はこの部分のメロディはこうなっとった!


ソは青い空 

ソ-ドレミファソラ 

ラはラッパのラ 

ラ-レミファ#ソラシ(元キーでの度数だけで考えるとリディアンの一部?)

シは幸せよ 

シ-ミファ#ソ#ラシド(元キーでの度数だけで考えるとリディアンオーギュメント?) 

さあ歌いましょう

シ♭ラファシソド

 

実は序盤からこんなに#や♭がつく音が出てくるんけど、そんなイメージないら?

 

ドレミの歌は全部ドレミだけで作られた超名曲!

 

って騙されとらんかった?

 

これはまさに固定ド読みの弊害だと思う。

 

 

前のブログでも書いたけど、固定ドで歌う時、#や♭があると歌えないから無視して歌わされるんけど、まさにその弊害。

 

 

シは幸せよーの部分は

シーミファソラシド!って歌えって習った記憶があるでね。

実は音が2つも違うのに!

 

文科省に訴えんといかんレベル(笑)

 

 

コード進行もこう。(たぶん)

 

C          F  

ソは青い空

D7                G

ラはラッパのラ

E7       Am

シは幸せよ

       F G7 C

さあ歌いましょう

    

意外とマニアック。

赤い部分がキーCのダイアトニックコード(オーソドックスな楽曲で使われるコードのセット)以外のコードだでね。

ダイアトニックコードだけで作られたシンプルな曲かと思っとったのに完全に騙されとった!(笑)

 

まあD7はGに向かうセカンダリードミナント、E7はAmに向かうドミナントって考えればジャズなら超定番のコード進行なんけどね。

 

だでラはラッパのラーはD7のミクソリディアンって考えるのが自然だし、

シは幸せよーはE7のフリジアンの3度を上げたスケールって考えるのが自然なんけど、

ミクソらしい♭7まで届いとらんし、Eフリジアン変形の方は2度がメジャーでいきなり違うし!

でもめっちゃ力強く幸せよー!って歌えるし!

 

って逆に闇を感じた(笑)

単なるドミナントモーションなんけど、それじゃつまらんもんでワシとしては初めて声に出したリディアンオーギュメントを持ち出すことで闇を表現したって訳(笑)

 

ここでリディアン オーギュメントはない!って突っ込まれたけど、完全に間違いって言えるんかな?

 

ってしつこく食い下がっとる(笑)

 

 

まあこの歌がこんな構造なのは当然と言えば当然のことなんけどね。

だってこの曲がブロードウェイのミュージカルで最初に使われたのが1959年で映画公開は1965年。

ジャズ史で言えば、マイルスデイビスのKind of BlueからE.S.P.の時代。

つまりモードジャズの完成からフリージャズ、ロックに向かう手前のジャズの黄金期。

だでこの時代はジャズに力があったもんで、娯楽の中心である映画の音楽の主流はジャズだったんよ。

だもんでこの時代の映画の曲にジャズっぽい音が使われて当たり前なんよな。

ついうかこの曲はジャズなんよ。

だでキーもB♭なんかもね。

 

ドレミの歌というイメージに騙されて超シンプルなドレミだけで作られた歌だって思い込まされとったって訳。

 

 

でも、このおかげで、移動ド唱で相対音感を鍛えるためにこの曲がかなり使えるんよ。

 

ドレミファソラシド以外に、ファ#、ラ♭、シ♭の3つが使われとるんだでね。

 

この曲に使われとらん音は、レ♭とミ♭の2つだけ。

 

ミ♭はそれが入るだけで曲がマイナーになっちゃうからマと名付けたように、メジャーの曲であるこの歌にはやっぱり使われとらんだよ。

 

ゴリ論的には、レ♭が入るとスペインのフラメンコっぽくなっちゃうからスって読んどるんけど、全くスペイン臭がしないこの歌にはやっぱりスは使われとらんってことも納得だら?

 

 

そう!

 

移動ド相対音感を鍛えるためにはこのドレミの歌を楽器で弾きながら声に出して歌いまくればいいんよ。

 

こんな移動ド相対音感を鍛えるために最適な歌は他にないかも!

 

 

ということでハイパードレミ楽譜を書いとく!

 

 

ドレミの歌

 

ドレミドミドミ レミファファミレファ

ミファソミソミソ ファソララソファラ

 

ソドレミファソラ ラレミソラシ

シミリエラシド シラファシソド

 

ドレミファソラシドドシラソファミレド

ドミミミソソレファファラシシ
ドミミミソソレファファラシシ
ソドラファミドレ ソドラシドレド

ドレミファソラシドソド 

 

 

あとはレ♭のスとミ♭のマだけだで、その音が入った曲をまた別の機会で紹介するよ。

 

 

 

 

追記

もちろんこの進行がジャズの超定番ってことは動画のテロップにも入れてあるしわかっとるよ。

E7でEからのドレミファソで駆け上がったらラで階段を踏み外してラ♭になってそれが綺麗にAmに着地して、曲全体のトニックになっとるってのが改めて考えたら魔法みたいだなあって感じるんよ。

それが単なるドミナントモーションだってことはもちろんわかっとるけど、それを当たり前として終わらせるんじゃなくて、主旋律から見たらこうも考えられんか?って強引な理論展開。

ドミナントモーションが常識なのはミュージシャンぐらいだでね。

そんでE7ーAmで一番無難なAハーモニックマイナーをCの移動ドで考えるとミファソ#ラシドでファは#せんもんで、それとも違う音の並びなのが面白いなあと。

Aメロディックマイナーで作られたメロディーって言えば簡単なんけど、ここでファを#させたところに重力に反する変な引力を感じる!(笑)

 

 

結論

シーは幸せよーのメロディーは着地先のAm7から見ればAメロディックマイナー。

 

Aメロディック=Cリディアン オーギュメント

ってことでキーCから見たリディアン オーギュメントの音使いを見つけたら6度マイナーへ向かう時にメロディックを使っとるって事が予想できる。