ワシが言う「移動ド」ってのはゴリ論を出版する前の2017年からしつこいぐらい発信しとるんで、一部では「ハンサム判治式移動ド」と言われとるぐらい浸透してきとるけど、クラシック系の人が言う移動ドとはまた少し違うらしい。

 

 

少数民族である移動ドの中でもさらに希少種だったということに今更気づいた(笑)

 

でもこれは夢でありロマンだで気にせず突き進む!

 

ワシが自分で実践しとるハンサム判治式移動ド(炎上ジャズ移動ド)はメジャーマイナー関係なくキーのアルファベットの音(主音)をドとする。

でもクラシック的な移動ド(以下クラシック移動ドと呼ぶ)はマイナーは主音をラとする。

 

なぜクラシックでは主音をラとするか?

それはたぶん階名の歴史的意義を根拠のひとつとして短調の主音をラとしとると思う。

でもそれを言うならドリアンの主音はレにするべきだしミクソリディアンの曲は主音をソにせんといかんと思うんよ。

そうなると厳密にやればやるほど固定ドとほとんど変わらんくなっちゃう。

でも何故かアイオニアンの主音であるドとエオリアンの主音であるラだけを優遇して他はそれの変化系として扱っとるみたい。

 

だったら最初から全部主音はドでよくねー?って思っちゃう。

確かに楽譜的には例えばGメジャーはEマイナーと同じ調号だで、マイナー系の主音をラにした方が移動ド読みもしやすいし、ピアノならAマイナーは白鍵盤だけで弾けたりと都合がいい面もあるのはわかる。

でも残念ながらワシにとっての楽譜は歴史ロマンの研究対象として興味津々なだけで、音楽を実践するための道具だとは思っとらんもんで関係ないんよな。

ピアノ弾けんしね。(笑)

 

 

ハンサム判治式移動ドは厳密に言えば「階名」というより、ドから見た度数のニックネーム。

 

ジャズミュージシャンならm3とか♭7とか普通に使うじゃん?

 

でも数字じゃ歌いにくいからm3をマイナーを決める「マ」、♭7 はセブンスコードを決める「セ」って言う風に役割を連想できる名前をつけたって訳。

 

正式な度数名ってのがまたややこしくて、例えばドから見たソ♭は正式な度数では「減五度」って言うんけど、炎上ジャズ流移動ドならずばり「リ」でOK!

 

超簡単だら!?

 

ジャズ系ミュージシャンなら度数の数字表記は誰でも使っとるけど、数字表記じゃ歌いにくいじゃん?

だで「度数で唄うためにニックネームをつけたのがこの炎上ジャズ移動ド」って説明すれば何の誤解も起こらんはず。

 

例えばオルタード スケールを説明する時、こう表記するじゃん?

R-♭9-#9-△3-#11-♭13-♭7

1なのかRなのかとか、9なのか2なのかとか、△なのかMなのかとか、♭なのか#なのかには個人差はあっても、ジャズミュージシャンなら全員、何の音なのかわかる共通認識だと思う。

 

これをワシが使っとる炎上ジャズ移動ドではこう歌う。

 

ド-ス-マ-ミ-リ-エ-セ!

 

超シンプル!

 

♭9はスペインっぽいからス!

♭3=#9はマイナーの象徴だからマ!

♭5=#11はリディアンの音だからリ!(リッチーブラックモア笑)

♭13はエオリアンの特性音だからエ!

♭7はセブンスコードに使われるからセ!

 

って感じで音のイメージとリンクさせることで一発で覚えられるって訳。

オルタードフレーズを口で歌うこともそうないことだけど、これなら歌うことだって可能なんよ。

 

 

この動画のディープパープルのSmoke on the waterのリフみたいに、普通のクラシックで言う「短調」には出てこない特殊な音である♭5が出てきても炎上ジャズ流の移動ドなら簡単に気持ちよく歌える。

 

特殊な音って言っても、ブルースをルーツとするジャズやロック系では極々普通に出てくる音なんけどね。

 

70年代ロックのギターのリフなんかほとんどブルーノートペンタ(ドマファリソセド)で作られとるでね。

 

 

でも固定ドとかクラシック的な移動ドでは#や♭がある音を無視してソ♭を何故かソって歌うって教えるらしいんけど、それはやっぱり馴染めんだよね。

 

歌っとる音の音程とその音程の名前が半音ずれとったら絶対ダメだら?

 

歌手としての音程感覚がズレちゃうじゃん。

 

作詞家としては音楽と言葉の繋がりをナメとる?って思っちゃう。

 

音楽なのに音を楽しまず学に縛られてどうするん!って違和感。

 

 

当然だけど、この悪魔的にかっこいいリフを正式な度数名で歌うのは不可能だし、クラシック移動ド(短調は主音がラ)や固定ドで歌うのも♭があるで不可能。

 

というか冒頭の動画で実際にチャレンジしてどんだけ無理なのかを証明してみたで見てみて(笑)

 

 

以下動画のテキストとして記す。

 

まずは度数名で歌うとこうなる。

完全1度-短3度-完全4度-完全1度-短3度-減5度-完全4度-完全1度-短3度-完全4度-短3度-完全1度

これはもう完全に無理!

全く音楽じゃなく音学!

 

次に固定ドならこうなる。

ソ-シ♭-ド-ソ-シ♭-レ♭-ド-ソ-シ♭-ド-シ♭-ソ

これはもはや音楽じゃなく無機質な言葉の羅列にすぎない。

 

続いてクラシック移動ドだとこうなる。

ラ-ド-レ-ラ-ド-ミ♭-レ-ラ-ド-レ-ド-ラ

クラシック移動ドは短調の主音をラとする。

#や♭が出てこんナチュラルマイナーの曲なら歌いやすくていいんけど、ジャズやロックではそればっかの曲だけじゃないでね。

しかもミ♭だと歌いにくいからミと発音しながら気持ちはミ♭を歌うって教えられるらしい。

#や♭のつく音に独自の階名をつけて正確に歌えるように教えるクラシック移動ドもあるけど、それするなら最初からドを主音でいいじゃんって思う。

このクラシック移動ドだと、ドは主音のラから見たマイナー3度の音なんけど、メジャーでのドは主音だでメジャー感バリバリでマイナー感がゼロな音じゃん?

同じドでもメジャーとマイナーで存在意義が真逆ってのも違和感あるんよな。

 

そんでようやく真打である炎上ジャズ移動ドだとこうなる!

ド-マ-ファ-ド-マ-リ-ファ-ド-マ-ファ-マ-ド

言葉を見るだけで、マがあるからマイナー系!リがあるからブルージー!

って一発で想像できるもんで後は音を楽しむことに全力を注げるって訳。

だで強烈におすすめしとる。

 

 

もちろん誰かと一緒に音楽をやる上で固定ド的な感覚で楽器のどこがCなのかGなのかってわかることは必要。

だで固定ドを全否定しとるわけじゃない、というかその意味では固定Cと呼ぶべきかもだけど。

どーせ固定ドじゃ#や♭があったら正確に歌えないんだで、単なる音の高さを表す音名はCDEFGABで統一するだけで固定ド移動ド問題は解決するのに、何でかしらんけど音名にまでドレミを使いたがるんよな。


この炎上ジャズ流の移動ドを今後は「炎上ジャズ移動ド(略してジャズ移動ド)」と呼ぶことにする。

10年後、音楽の教科書に炎上ジャズ移動ドが採用されたら生みの親はワシということで(笑)

 

 

※一応触れとくけどバークリー式移動ドだとこうなる。

Do-Ri-Fa-Do-Ri-Fi-Fa-Do-Ri-Fa-Me-Do

バークリーはマイナー系も主音はドだで炎上ジャズ移動ドと一緒だけど、RiとMeは同じフレットを弾くのに#と♭で呼び名が変わるから複雑で難しいんよ。

あと日本人にはLaとRaの区別ができんもんで日本人向きじゃないもんでワシは独自に炎上ジャズ移動ドを作ったって訳。

 

 

固定ドと移動ドは圧倒的に移動ドが正しいと思っとる。

でも移動ドの中でも主音をラにするかドにするかは一長一短かなと。

楽譜を読む人やクラシックを主体ならマイナーの主音はラ!

ジャズやロックなら全部主音はド!

 

こんな棲み分けでいいんかもね。