M'sCRAFTの森さんに作ってもらったメインウクレレ、通称ハンサムウクレレ。

 

ソプラノスケールで通常のウクレレより全長と厚みをスケールダウンさせた特別仕様。

 

華麗なインレイや可愛い見た目に反して、実は相当タフなやつ。

 

2011年の8月に作ってもらってから5年間、数々の野外フェスで豪快に掻き鳴らしたり、バンドのライブの途中で汗だくのままぶっ叩いたりと、楽器としてはかなり過酷な条件で使い倒してきた。

 

でもほとんどトラブルがないのは、M'sCRAFTのクオリティーの高さに加えて普通のウクレレより厚い板で作ってもらったからだと思う。

 

面積が小さくて、板が厚い、これで箱物としての強度はかなり上がるってこと。

 

本当に最高の楽器、まさに一生もん。

 

もし、唯一無二のウクレレが欲しいなら断然、M'sCRAFTをお勧めするよ。

 

好きなインレイも入れてもらえるだけじゃなく、何よりも楽器としてタフで音がいい。

 

 

実は今年の9月から単音ソロ弾きの練習を始めたり、ウクレレでもバンドと同じ半音下げチューニングに変えてLow-Gに変えたりと、今までとはウクレレとの関わり方をだいぶ変えた。

 

以前のままのスタイルで続けたところで狭い世界のお山の大将で終わっちゃうでやあ。

 

 

誰にも真似できんプレイスタイルで世界と勝負する。

 

ソロでもバンドでもこれがワシが音楽家として常々思っとること。

 

 

通常のウクレレは一番低いはずの弦がオクターブ上になっとるもんでウクレレらしい軽快なサウンドになるんけど、元々ギターから入っとるもんで、4弦がオクターブ高いのはやっぱり違和感がある。

 

しかもバンドでは20年ずっと半音下げチューニングで唄っとるもんで、ワシの体感でのノーマルチューニングは半音下げなんよ。

 

でも弦長が短いソプラノウクレレだと、半音下げチューニングにして、しかも4弦を太くしてギターみたいな音の並びにするのはちょっと無理があった。

 

テンションが保てんくて弦がユルユルになって腰がなくなっちゃうんよな。

 

巻き弦にすればチューニングも合わせやすいけど巻き弦は耐久性が悪いもんで、弦交換を滅多にせんでいいというウクレレの長所の一つがスポイルされるもんで選択肢には入らん。

 

そんな時に、WORTHというメーカーのHeavy Low-G EX(ヘビーゲージロージーエクストラ)なんて名前だけでもワシ好みな弦に出会って試してみたら大正解。

 

この弦なら半音下げLow-Gにしてガッツリぶっ叩いても問題ない。

 

 

ってウクレレに対する未来が広がってご機嫌だったんけど、やっぱ太すぎる4弦のハイポジションのチューニングが甘くて単音弾きには耐えれんかった。

 

12フレットぐらいで半音ぐらいズレちゃっとったんよ。

 

元々、ハンサムウクレレはHigh-Gの細い弦に合わせて作られとるもんで、弦の太さがあまりにも変わっちゃうとチューニングがあわんくなるのが物理学的にも常識。

 

今までのローコードだけでのプレイスタイルだったらそんな音は使わんもんで気付かんかったかもしれんけど、ほら、ワシ、今、ソリストだでね(笑)

 

その前にYou May Dreamとかで使うC#mぐらいのコードでもちょっと違和感を感じるぐらいチューニングが甘くなっとったんよ。

 

 

せっかく、最高の弾き心地のまま半音下げでLOW-Gチューニングに出来る弦に出会ったのに、、、こんなところに落とし穴があるとは。。。

 

 

そこで、ハンサムウクレレの生みの親である森さんに相談したら、「すぐ調整するんで送ってください」なんて快く引き受けてくれた!

 

本当に森さんにはお世話になりまくっとる。

 

もっと売れて恩返しせんとな。

 

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で、今、M'sCRAFTに里帰りして調整と定期点検を終えてバッチしな状態になって戻って来たハンサムウクレレくんとご対面。

 

チューニングはもちろん鳴りまで更によくなって生まれ変わったハンサムウクレレ。

 

もはやこれはもうウクレレじゃない、新しい楽器だ(笑)

 

というか数百年前のルネサンス期のギターって今でいうLOW-Gウクレレとほぼ同じ楽器だったらしいもんで、これはウクレレじゃなくハンサムルネサンスギターと呼んでもいいかもしれん。

詳しくはこのブログに書いてあるもんで読んでみて。

http://ameblo.jp/hanzi/entry-12198794008.html

 

やっぱ今後はウクレレ大使じゃなくルネサンスギター大使って宣言しちゃかな?(笑)

 

 

それにしても、改めて、LOW-Gってウクレレらしくはないけど楽器としては自然でいいなあと思った。

 

もしかしたらウクレレらしいHigh-Gチューニングこそがウクレレの普及の妨げになっとる大きな原因なんかもな。

 

ギター経験者でもそうだけど、全くの初心者にとっては特に弦の太さの並びが不規則ってとっつきにくいと思うもんな。

 

 

あと、ギアペグじゃないペグも初心者にとって最悪。

 

ただでさえ張りたてだとどんどん伸びちゃってなかなかチューニングがあわないウクレレの弦なのに、ペグまで使いにくかったら初心者はチューニングまだたどり着けんくて挫折しちゃうんよね。

 

ウクレレ業界のみなさん、是非、すべての初心者モデルでのギアペグ化と、思い切ってのLow-G化をお願いします。

 

そうすればもっとウクレレって爆発的に普及すると思う。

 

あと、今使っとるWORTHの弦はフロロカーボンって材質で言わば釣り糸と同じなんけど、この弦だと伸びが少なくてすぐチューニングが合うもんで初心者にも断然お勧めできる。

 

今まで、東北の子供を中心に400本のウクレレをプレゼントさせてもらったけど、残念ながらチューニングまでたどり着けずにタンスの肥やしになっちゃっとるウクレレも少なくないんよ。

 

そんな経験もあって、とにかくチューニングがしやすい状態を目指す必要があると思うんよな。

 

 

 

この生まれ変わったハンサムウクレレ、いやハンサムルネサンスギターと、最近量産しとる新曲を試すためにソロライブをジャンジャン入れたい。

 

11月はHANZI BANDの制作期間だでライブ少なめだでね。

 

普段よりかなり気安くライブに出ちゃうつもりだで気軽に誘ってみて。

出演依頼は
hanchan4649@gmail.com
までよろしく!